どこの事業所にもいるのではないかと思うのですが、「大して仕事もできないしミスや失敗も多いのに勤続年数だけは長いダメな介護職員」が存在します。
毎日のようにミスを連発し、ダメ出しをされ、仕事も遅いのに「何故、介護職員を辞めることなく続けられるのか」という考察をしたいと思います。
以前に書いた下記記事の補足(又は続き)になりますので、先にチェックしてみて下さい。
勤続年数だけ長いダメな介護職員の5つの特徴
勤続年数の長い職員の中には、昇格して主任や係長や課長になっていく人もいますが、出世や昇格をすることもなく後輩からも慕われることのないようなうだつの上がらない人もいます。
勤続年数が5年未満の職員でさえ半ば強引に介護リーダーをさせられる中、人員不足でもリーダーの声さえ掛からない「特殊な人達」の特徴を5つご紹介していきます。
特徴①「不潔」
ダメな介護職員にありがちなのが、中年の男性などで外見も雰囲気も「不潔」な人です。
それだけで周りのスタッフから忌み嫌われてしまいます。
不潔とは、外見以外にも「におい」も関係してきます。
外見や身だしなみに問題がなくても「不潔なにおい」がすれば該当します。
こういう人は忌み嫌われたまま仕事をしています。
しかし当の本人はそんなことは気にしていません。
そもそも、気にしていたら仕事を続けられません。
いやむしろ、嫌われているなんて思っていないのかもしれません。
「中年男性」としましたが、「女性」でも該当する人が存在する場合もあります。
特徴②「ヘラヘラしている」
毎日のように注意されたり、怒られたり、ダメ出しされてもヘラヘラと笑っています。
もし自分だったら、そんな日々が繰り返されたら笑えませんし仕事を続けていくことさえイヤになってしまいます。
しかし、勤続年数だけが長い職員は言い返すこともなく、辞めることもありません。
ただただヘラヘラと笑っていたり、その場では下を向いて神妙な面持ちを保ち、その後は何事もなかったように普通に働いています。
この状況を見た時に「この人は何故この状況でも笑っていられるのだろう」と不思議に思ってしまいます。
絶対に普通の人間なら耐えかねる状況でもヘラヘラしているのです。
特徴③「思考停止」
全ての物事を深く考えていないパターンです。
「超ポジティブシンキング」の人です。
考えたり気にしてしまうと「ネガティブシンキング」になってしまうのは必然なので、思考を停止させることで仕事を継続しています。
しかし、介護現場で思考を停止させてしまうと、ミスや失敗が発生しやすくなります。
思考停止をすることで自分の精神を守ってはいるものの、「超ポジティブシンキングが次なるミスを生んでしまい、またダメ出しをされる」という悪循環の中で働いています。
特徴④「自分がやらなくても誰かがやることを知っている」
自分がやらなくても、結局は誰かがやらなければ現場も業務も回りません。
それを知っているからこそ、自分はあまり仕事をせず、のらりくらりと働きます。
人間は基本的に歩いた距離が長いほど転ぶ確率が上がるので、殆ど歩かない(仕事をしない)状況であれば失敗する確率も低くなります。
しかし今度は「仕事をしていない」ことで注意を受けたり怒られてしまいます。
そんな時は、ヘラヘラ笑ってみたり、その時だけ働いているフリをしてやり過ごします。
そんな人でもクビにしない介護現場の環境が生んだ「モンスター」と言っても過言ではありません。
今日も明日もそうやって生きていくのです。
特徴⑤「ミスや失敗は風化することを知っている」
長年、介護現場で働き、人生経験も豊富になると「ミスや失敗に限らず大体の事柄は風化していく」ということを知っています。
つまり、時間が経てば経つほど、大抵のことは忘れ去られていくのです。
その時や直後はきつく言われたり何度も色々な人から言われたりしますが、「1か月~半年~1年~3年~…」と年月が経つにつれて忘れ去られていくことを知っているのです。
「人の噂も七十五日」ということわざの通りです。
また新たなミスや失敗を繰り返しますが、風化に風化を重ねながら働いているのです。
それだけミスが重なれば「評価や評判」は落ちていきますが、そういう人達にとっては「そんなことは関係ない」のです。
最後に
今回は「勤続年数だけ長いダメな介護職員の特徴」について記事を書きました。
上記の特徴のどれかに当てはまる人もいれば、全てに当てはまる人もいるかもしれません。
ダメな介護職員の典型例を書きましたが、興味深く観察してみると、我々も参考にしたり学べる部分もあるのではないでしょうか。
「ミスや失敗は風化する」という点です。
ミスや失敗をすると激しく落ち込んでしまうのが普通です。
人間関係の良くない事業所であれば、揚げ足を取られたり吊るし上げられるようなことがあるかもしれません。
そうなると自己嫌悪に陥ったり、仕事を辞めようかと考えてしまうこともあります。
しかし、よくよく考えれば、何も犯罪を犯したわけではありません。
次に同じミスや失敗をしなければいいのです。
もちろん、リスクマネジメントの観点で言えば、「情報を共有して風化させずに次に活かしていく」ことが大切ですが、過剰に叱責されたり個人攻撃をされ続ける謂れはありません。
ダメ職員は失敗を繰り返すでしょうが、それを反面教師として同じ失敗を繰り返さないようにした上で、「今回のことはいつか風化するのだから自分を責めるのはやめよう」という思考に転換できれば、自分の人生経験と人間としての厚みや深みが形成できるのではないでしょうか。
普通以下のダメ職員になる必要はありませんが、「普通に仕事をして普通にミスをして普通に働き続けることは普通のこと」だということを再確認しておくと少しは気が楽になります。
勤続年数が長いだけの職員から学ぶこともあるのです。
コメント
こんばんは。
思考停止、誰かがやってくれる、その日ぐらし
自分にも当てはまる部分があり、気が引き締まる想いです。
毎日問題が発生しますが、優先順位をつけながら解決して
いくぞ~時間はかかるけど(^^;)
と、毎日、笑顔を意識しながらやっております。
>かみずさん
こんばんは~
コメントありがとうございます^^
日々、お疲れ様でございます。
問題解決のためには、上司や同僚や部下など、事業所単位での取り組みが必要ですね。
この仕事を長く続けていくためには、まずは「自分を守る」ということが最低条件になってくると思っています。
「良い人ほど早く辞めていく」ような業界であって欲しくないですね。
毎日、笑顔を意識されているのは素敵ですね。
「目は口ほどに物を言う」と言いますが、表情は非言語(ノンバーバル)コミュニケーションに当たり、介護現場ではとても重要です。
お互い頑張りましょう^^
言えてます。
項目ごと読んでたら、居ります。おります。
的中です。
>pokotanさん
こんにちは~
コメントありがとうございます^^
やはりどこの事業所にも似たような人がいるんですね。