介護現場ではどんな状況でも平常心で焦らずに対応していくことが大切ですが、介護職員も人間ですから内心焦る出来事も多々あります。
とは言え、業務に慣れてきたり知識や経験を積むことで、
- 利用者の急変
- 利用者の転倒などの事故
- 利用者の言動や行動
などに対しては焦る気持ちが軽減され冷静に対応できることも増えてきます。
しかし、いつまで経っても慣れない出来事もあったりします。
今回は、介護現場で焦ってしまう出来事3選をご紹介したいと思います。
介護現場で焦ってしまう出来事3選
それでは早速、介護現場で焦ってしまう出来事3選をご紹介していきたいと思います。
①床にフリスクやミンティアが落ちている
フリスクやミンティアとは、口の中をサッパリさせたり口腔内の臭い消しや眠気覚ましのために食べる白くて錠剤のような形状をした清涼菓子ですが、これが介護現場の床に落ちていると焦ります。
何故なら、一見して「利用者の内服薬が落ちているように見えるから」です。
もしも利用者の内服薬であった場合、落薬という服薬ミスとなりインシデント報告書が必要になることもあります。
一見しただけではわからないため非常に焦りますし、確認のために拾い上げて「清涼菓子なのか内服薬なのか」の確認が必要になってきます。
時として、看護師とともに専門職が雁首を揃えて「これはフリスクなのだろうかミンティアなのだろうか、はたまた誰かの内服薬なのだろうか」ということを真剣に吟味しなければならないのです。
ですから、
- フリスクやミンティアなどの清涼菓子を床に落とさないようにしましょう
- もしも落としてしまった場合は必ず探し出して捨てましょう
ということは介護現場で働く身としては注意が必要なのです。
しかし、確かに清涼菓子は取り出しにくくこぼれやすいパッケージですし、錠剤のように小さいので「落としたことに気づかない」ということも往々にしてあり得ます。
②ごはんが炊けていない
ユニット型特養などでは、ユニットでご飯やお粥を炊きます。
そして、食事の際に利用者のお茶碗に盛り付けて提供をするのですが、その際に炊飯器を開けるとご飯が炊けていない時は非常に焦ります。
何故なら、利用者に提供するごはんがないからです。
急いで急速モードで炊飯しても20分~30分は時間が掛かってしまいます。
冷凍ごはんを電子レンジで温めて提供したり、他のユニットや厨房などに分けてもらうなどして対応する必要があります。
ごはんが炊けていないパターンとしては、
- 誰も米を研いでおらず炊飯器にセットさえしていない
- 炊飯器にセットをしていたが炊飯予約スイッチの押し忘れ
などがあります。
③男性上司が女性相談員のマッサージをしていた
こんな体験をしたのは私だけかもしれませんが、業務がひと段落した夕方近くにお風呂の脱衣所の扉を開けると20代の女性生活相談員が脱衣所の長いすに寝そべり、40代の男性上司が背中をマッサージしている場面に出くわした時は焦りました。
向こうも焦ったかもしれませんが、私も見てはいけないものを見てしまったような気持ちになり焦りました。
男性上司はマッサージがお上手とのことで女性相談員から依頼したようですが、その場面に遭遇した私は言い知れぬ不快な気持ちになりました(もちろん、マッサージ中の男女は休憩中という体ですが)。
いや別にお互いが良ければそれでいいんですが、やっぱりここは職場ですし、上手く言葉にできないほど複雑でモヤモヤしたものが残りました。
一言で言えば「何か気持ち悪い」という言葉がシックリくるでしょうか。
非常に不快な気持ちになったので、「これは言わなければならない」と思い、上司に「何か気持ち悪いので脱衣所でマッサージはやめて下さい」と伝えました。
最後に
今回は、介護現場で焦ってしまう出来事3選をご紹介しました。
こうして見てみると、全てが利用者に起因するものではなく自分や同僚や上司に起因するものであることがわかります。
まとめると、
- 床にフリスクやミンティアが落ちている
- ごはんが炊けていない
- 男性上司が女性相談員のマッサージをしていた
の3つになります。
3つ目は特殊な事例かもしれませんが、今思い出しても気持ち悪くておぞましい気分になるので、私が何らかのハラスメントを受けたと言っても過言ではありません。
本日の記事は以上になります。
コメント
若干主旨が異なるかもしれませんが、自分が介護士をしていた頃に焦った事例です。
利用者様の急変に該当するかと思われます。
ある夜勤中、自分が所属しておりましたフロアではターミナルの利用者様が4~5名おられまして、2交代ワンオペと言う事もあり、定時巡回以外にも再三バイタルチェックセットを持って訪室を15分ごとに繰り返すなど、結構な状況でございました。
ある時、ある利用者様の居室をお訪ねしたところ、何か様子がおかしい。
鼻孔に手をかざしてみると・・・・「呼吸してないぢゃん!?!?」・・・当時、無資格未経験だった自分がパ二くったのは言うまでも無し。バイタルチェックの準備一式(検温血圧SPO2の測定)を整えて、一回深呼吸した後でNSにオンコールするべく携帯を構えた所、件の利用者様の聴き慣れたお声が・・・・
「アンタ、まだ生きとるよ(・∀・)ニヤニヤ」
自分がその場でズッコケたのは言うまでもございません(ノД`)・゜・。
報連相の義務もございますので、翌日の申し送りで一連のドタバタを報告した結果、
『利用者様に対する常日頃からの寄り添い方に問題があるから発生した事例』
と、詰められましてヒヤリハットと反省文の提出と言う憂き目に遭いました(ノД`)・゜・。
その夜勤の約1週間後に、その利用者様は逝かれました。そのお顔はまさに『どや顔!』でして、最期のお別れをさせて頂きましたときに実に複雑な気分になったモノでした。
介護士としてイイ経験を与えて頂いたのだと、今でも感じています。
>仕事に励むswと関係ない仕事をしているswさん
こんばんは~
コメントありがとうございます^^
その状況は焦りますね。
反省文まで書かされるとは…。
利用者本人にとって、そういう出来事も人生の一部としての生きざまであり関わり合いであったように感じます。
本人の気持ちは本人にしかわかりませんが、そういった意味でも奥深いですし「完璧な看取り」などというものは存在しえないのではないでしょうか。
逆に、我々が学ばせてもらうことばかりですね。