介護施設には「早番、日勤、遅番、夜勤」などの多様な勤務体制があります。
事業所によって勤務時間は多少前後してくるでしょうが、早番(早出)勤務は朝の7時や7時30分からの勤務となり、退勤時間が16時や16時30分となる所が多いのではないかと思います。
早番は、早い時間に出勤して早い時間に退勤できる勤務形態になるので、職員によっては「好きな勤務形態」の人もいます。
逆に「嫌い」「苦手」「つらい」と思ってしまう職員が多いのも「早番出勤」の特徴でもあります。
そういう私も「苦手」です。
今回は、介護施設の「早番勤務」がつらい5つの理由について記事を書きたいと思います。
早番がつらい5つの理由
早番出勤のある事業所で働かれている人は、ひょっとしたらいくつか同じ理由があるかもしれません。
早番がつらい5つの理由をご紹介します。
理由①「早起き」
一番ありがちで、オーソドックスな理由です。
早起きが苦手な人にとっては、早番も苦手でしょう。
しかし、私の場合は厳密に言えば「早く寝るのが苦手」なのかもしれません。
早く起きることは苦ではないのですが、睡眠時間が短いのは苦痛です。
私は早番の日は朝5時に起きるようにしているので、逆算して考えると前の晩は22時頃には寝付かないと起きるのがつらくなります(7時間睡眠)。
しかしこれがなかなか22時に寝れないもので、0時を回ってしまうことも少なくありません。
そうなるとどんどん睡眠時間が短くなってしまうので、焦ってきてしまい「余計に寝れない」という悪循環に陥ってしまいます。
そもそも前の日が「遅番」だったら、帰宅時間が21時や22時になってしまい22時に寝ること自体が困難です。
今どき、遅番の翌日に早番を入れるような「狂ったシフトを組む」ことはないでしょうが、新人の頃は結構ありました。
「新人には何かと押し付けやすい風潮」が関係しているのかもしれません。
理由②「冬は真っ暗で道路が凍結している時がある」
これは冬場だけの理由になるのですが、早朝に出勤するため、外は真っ暗ですし、日によっては道路が凍結しています。
運転も気をつけなければなりませんし、車の乗り降りの際も滑らないように注意が必要です。
また、雪がたくさん降る地域の人は、大雪の時も大変でしょう。
そして「寒い」です。
冬の早朝は寒くて寒くて体が思うように動きません。
なかなかつらいです。
理由③「朝食介助は職員2人」
早番で出勤すると同時に利用者の朝食が始まります。
朝食の準備、食事介助、片付けからの排泄介助という流れになりますが、この一連の業務を夜勤明けの職員と2人でこなします。
日勤帯の職員が来るまで職員が2人しかいません。
当たり前のように朝食の時だけ2人の配置になっていますが、この時間は結構負担が大きくてつらいです。
ワンオペ夜勤をしてきた明けの職員はもっとつらいでしょうから早番が頑張ろうとは思いますが「お互いつらい」です。
理由④「朝礼が苦痛」
日勤帯の職員はパート職員の場合が多いため、基本的に正職員である早番が朝礼に出席します。
その朝礼でも、お偉いさんの小言が始まったり、揚げ足を取ったり、つるし上げたり、醜い猿山の小劇場となることも多く、その場にいるだけで不快になります。
もちろん、スムーズに終わることもありますが、朝礼に出るたびに「今日はスムーズに終わるだろうか」というロシアンルーレットのような気分になるために、出来れば出たくありません。
「早番=朝礼に出席」ということになるため、早番勤務はつらいのです。
理由⑤「残業時間が長くなる」
早番の唯一のメリットは「早い時間に帰れる」ということでしたが、人員不足の事業所では退勤時間になっても「残業タイム」に突入します。
早番の正規の退勤時間が16時だとすると、その後17時、18時、19時、20時…と「残業の伸びしろが沢山ある」のです。
早番で残業をした場合「3時間の残業」をすることが普通にあります。
そもそも、残業ありきでシフトが組んであったりします。
早朝から夜遅くまで馬車馬のように働かされるリスクのある早番はつらいのです。
最後に
今回は、介護施設の早番勤務がつらい5つの理由について記事を書きました。
早番が好きな人もいらっしゃるでしょうが、私は上記のような理由で「つらい」と感じます。
公休や有休の翌日が早番だと夜早く寝る必要があるので、「それもちょっとイヤ」ですね。
しかし、そんなことばかり言っていてはシフトが組めなくなってしまうのであまり無茶は言いませんが、「早番が好き」という職員が同じ職場にいてくれたらうれしい限りです(お任せしたい)。