利用者に嫌われる介護職員の5つの特徴

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介護職員として働いている以上、利用者とは良い関係を保って仕事をしたいところです。

しかし、中には「何故か利用者に嫌われる介護職員」もいます。

結論から言えば、「利用者から好かれる必要もないし嫌われることもあるのが介護職員という仕事だが、多数の利用者に嫌われる場合は何か問題がある」ということになります。

認知症があり手当たり次第に介護拒否をしたり無理難題やわがままや理不尽なことを言う利用者もいますし、ハラスメントが許容される環境であれば、普通に働いているだけでも嫌われることはあります。

そういう中で、利用者に好かれるために「過剰な介護」や「特別な介護」や「媚びへつらう対応」をする方が異常であり不適切なのです。

ですから、適切な介護をすると利用者に嫌われてしまうということは往々にしてあり得るのです。

とは言うものの、意思疎通が図れる(頭がクリア)利用者からこぞって嫌われてしまっている介護職員も存在します(意思疎通が図れない利用者でも拒絶反応があったりもします)。

「介護職員は利用者に嫌われることがある仕事」であるにしても、利用者の多くから嫌われてしまう状況は介護職員側に問題があるように感じます。

今回は、そういう状況で利用者に嫌われる介護職員の5つの特徴について記事を書きたいと思います。

利用者に嫌われる介護職員の5つの特徴

それでは早速、利用者に嫌われてしまう介護職員の特徴を5つご紹介していきたいと思います。

特徴①:裏表がある介護をしている

普段や周りに人がいる時は、とても丁寧で適切な介護をしているのですが、マンツーマン対応や夜勤などで周りの目が無い時は不適切な介護をしている介護職員は利用者に嫌われてしまいます。

要は「対応に裏表がある」のです。

不適切な介護とは、例えば、

  • 雑な介護をする
  • 高圧的な態度を取る
  • 暴言を吐く
  • 対応さえしない

などです(既に虐待となってしまっている場合もあります)。

そういう対応をされた利用者は、その介護職員の裏の顔(というか本当の顔なのかもしれません)を知っているのですから、「もうあの介護職員には対応されたくない」と思って当然でしょう。

裏の顔を持つ介護職員については、下記記事にまとめていますのでチェックしてみて下さい。

介護現場で働く介護職員の中には「裏の顔を持つ職員」が存在します。 利用者への対応で「表の顔」と「裏の顔」を使い分けて対応をする...

特徴②:不潔(におい)

介護職員は身だしなみも大切です。

髪型や服装など清潔感があることが望ましいのは間違いありません。

不潔であれば、利用者に嫌われることにもなります。

特に「臭い」です。

例えば、

  • 体臭
  • 口臭
  • 香水

などです。

介護職員自体が自分のにおいに気づいていない場合もありますが、そのにおいによって利用者を不快にさせてしまうため嫌われてしまうのです。

体臭などのくさいにおいだけでなく、自分が良い匂いだと思ってつけている香水や柔軟剤でも周囲を不快にさせてしまうことがあれば、においのハラスメント(スメルハラスメント)になります。

さすがに、介護現場に香水をつけていく人はまず居ないでしょうが、においの強い柔軟剤は稀にあったりします。

介助をする際に、利用者に接近する必要がある仕事ですから、特に清潔感やにおいには注意したいところです。

どこの事業所にもいるのではないかと思うのですが、「大して仕事もできないしミスや失敗も多いのに勤続年数だけは長いダメな介護職員」が存在...

特徴③:自分の思いを押しつけている

理想の高い良い介護職員でありたくて、素晴らしい介護職と思われたくて、利用者に好かれたくて、自分の考える「素晴らしい介護」を利用者に押しつけてしまっている介護職員は、逆に利用者から嫌われてしまいます。

何故なら、結果として「自分が素晴らしいと思う価値観を利用者に押しつけているだけ」になるからです。

例えば、

  • ユマニチュードに感化されて必要以上にベタベタと体に触る
  • 水分摂取が大切だからと言って無理やり水分を飲ませようとする
  • 過剰に自立支援を意識しすぎて体育大学並みの頻度で体操をさせる

などです。

「利用者のため」と言いながら、結果的に「自分のため」でしかないため、利用者にとっても気色が悪かったり余計なお世話だったりするため嫌われてしまうのです。

特筆すべきは、当の介護職員は「自分は利用者に好かれている」と思い込んでいて、嫌われていることがわかった瞬間に不機嫌になったりするのが特徴です。

こういった介護職員を俗に「キラキラ系介護士」などと呼びます(下記記事参照)。

人間の性格が十人十色あるように、介護職員の性格も考え方も十人十色あります。 中には裏の顔を持つ介護職員も存在することを過去記事...

特徴④:介護技術が未熟

自分が介護をされる時に介護職員の技術が未熟であれば、不安を感じてしまい「あの介護職員には介護をされたくない」と思ってしまっても不思議ではありません。

介護技術が未熟故に、例えば、

  • 介助をされるたびに怪我をする
  • 移乗時に落とされた経験がある
  • 他の職員とは全く違う滅茶苦茶な対応をされる

などです。

介護職員個人を嫌うつもりはなくても、「介護を受けたくない」と感じさせてしまう時点で嫌われていると同義と言えます。

この場合は、介護技術が未熟な介護職員に一人で利用者の対応をさせてしまう上司や事業所にも問題があります。

私はよく「統一した介護」という言葉を使いますが、介護現場ではそれだけ重要なことだと思っています。 しかし、そこには問題点があっ...

特徴⑤:サイコパス

裏表があるとかないとかではなく、そもそもサイコパス気質の介護職員は利用者から嫌われてしまいます。

例えば、

  • 会話が噛み合わない
  • 笑っている時も目の奥は笑っていない
  • 声掛けもなく急に介助を始める

などです。

介護技術の向上では埋められぬ人間性が利用者にも伝わり嫌われる原因になります。

サイコパス職員の特徴は下記記事にまとめていますのでチェックしてみて下さい。

サイコパスとは「精神病質者」「反社会的人格の一種」のことを指す言葉です。 アメリカ精神医学会ではサイコパスの分類と診断基準を「...

最後に

今回は、利用者に嫌われる介護職員の5つの特徴をご紹介しました。

冒頭にも書いたように、そもそも「介護職員は利用者から絶対に嫌われてはいけない」などということはありません。

良好な関係を築くことがベターではありますが、嫌われてしまうことだって当然あり得る職業です。

ですから、その点はあまり問題ではないのですが、記事中に書いたような特徴がある介護職員の場合は問題があると言えます。

それらの問題に対しては、上司や事業所の対応が求められます。

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