介護職員として働くのなら「出来る介護職員」になりたいものです(どんな仕事にも当てはまりますが)。
とは言え、介護現場では「仕事が出来る介護職員を阻害する要因」があるのも事実です。
例えば、
- 能力はあるのにそれを伸ばすための環境や教育制度がない
- 頑張っても評価されないためモチベーションが保てない
- 頑張れば頑張るほど負担と責任だけが重くなる
などになります。
介護職員の資質や業務の質を求めていくのならば、まずは上記のような阻害要因を解決していく必要があります。
そうでなければ、「介護現場では優秀な人材から先に辞めていくような不健全な状態」となってしまうことでしょう(下記記事参照)。
私自身が今まで見て来た「仕事が出来る介護職員」は、確かに早々に辞めていってしまった人が多いような気がしています。
もっと言えば、「性格が良くて仕事が出来る人」は特にそうであるように感じています。
そういった人も含め、今回は「仕事が出来る介護職員の特徴」について記事を書きたいと思います。
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仕事が出来る介護職員の3つの特徴
それでは早速、仕事ができる介護職員の3つの特徴をご紹介していきたいと思います。
特徴①:気づきが凄い
介護職員にとって「気づき」はとても重要なスキルです。
「気づきは多ければ多いほど良い」のですが、仕事が出来る介護職員は気づきが多いだけでなく「凄い」という特徴があります。
ここで言う「凄い」というのは、
- 誰も気づかないような事に気づく
- 気づきの質が高い(顔色を見て体調や心境の変化を察知する、利用者の次の行動を予測している等)
などを指します。
こういう「気づきが凄い介護職員」と一緒に働くと、とても勉強になります。
そして、そういう姿を見て「自分もそうありたい」と思うのですが、残念なことに、
- 気づきが多い(凄い)職員にばかり業務負担がいくため働きづらそう
- 気づきが凄いので人一倍職場のおかしさに気づく
- 職場のおかしさに気づき早々に辞めていってしまう
ということがあるのも事実です。
特徴②:冷静で周りに流されない
仕事が出来る介護職員は、いつも冷静で自分をしっかり持っていて周りに流されません。
もっと言えば、
- 感情で介護をしない
- 淡々と目の前の業務をこなす
- 自慢話や人の噂話や悪口や陰口を言わない
- 仕事と割り切って働いている
- 大きな声を出さない
- 挨拶ができる(世間では当たり前ですが…)
というような特徴があります。
要は、「クール」なのです。
一見、冷たい印象がありますが、冷静沈着に業務を行い余計なことに干渉しない人の方が介護に向いていると思いますし、実はこういう人ほど性格が良かったりします(あくまで個人の感想です)。
クールな介護職員が内心どう思いながら働いているのかはわかりませんが、少なくとも「自分の感情をコントロールできる人」であることは間違いないでしょう。
特徴③:自分の意見をハッキリ言える
仕事が出来る介護職員は、自分の意見をハッキリ言えます。
もっと言えば、
- おかしいことはおかしいと言える
- ダメなことはダメと言える
- 無茶苦茶だったり理不尽な指導や命令から自分を守れる
ということになります。
当たり前の事のように感じるかもしれませんが、介護現場では意外と自分の意見を言うことが難しいのです。
何故なら、介護現場では、
- 人間関係が悪く意見を言えない空気や雰囲気がある
- 人員不足のため意見を言わせない(又は言っても無駄な)環境や雰囲気がある
- 意見を愚痴や不平不満と捉える環境や風潮がある
- 「介護の常識は世間の非常識」が当たり前になっている
- 利用者の要望は全て受け入れなければならないような風潮がある
ということがあるからです。
介護現場では「介護職員に泣き寝入りさせる環境が揃い踏みである」と言っても過言ではありません。
そういった環境や状況の中でも、「世間の常識」や「自分の権利を守るため」に自分の意見をハッキリ言える介護職員は仕事が出来る人だと言えます(百歩譲っても「利用者に胸を触らせることが神対応」なんてことはあり得ません)。
世間の非常識を地でいくような職場であれば、職場環境も良くなりませんし業務のパフォーマンスも上がりません。
しかし、結局は改善されずに早々に辞めていってしまった介護職員を多く見てきました。
最後に
今回は、仕事が出来る介護職員の3つの特徴についてご紹介しました。
仕事が出来る介護職員を会社や上司や環境が潰してしまっている現状もあるのではないでしょうか。
資質がある職員や質の高い介護を目指しておきながら、自らの手で潰してしまっているのだとすれば本末転倒です。
介護業界には「出来る経営者、管理者、上司」が熱望されているのかもしれません。