どの業界、どの職場でも「お局さま」と言われるような人が存在するでしょうが、介護事業所にはお局職員の存在率が高い傾向にあります。
その理由としては、そもそも「お局」という存在が、江戸時代の奥女中を取り締まっていた存在であるため、女性の比率が多い介護業界ではそういう女性特有の人間関係が発生しやすいからだと言えます。
今回は、介護業界に存在する「お局職員」の10の特徴と対処法について記事を書きたいと思います。
お局職員の10の特徴
全業界の「お局さま」に共通するものもありますが、特に介護事業所でよく見る「お局職員」の特徴をご紹介します。
特徴①「独身」
お局職員は、独身である場合が多い印象です。
結婚歴が全くない人だけでなく、離婚して独身の人も含みます。
プライベートが充実していないことで、職場にそのモヤモヤやイライラを八つ当たりのように発散させているのでしょう。
特徴②「気が強い」
良く言えば「芯がある」と言えますが、ただただ勝気で、口数が多いのが特徴です。
とりあえず、どんなことでも馬乗りになって自分の正当性を主張します。
仮に正しいことを言っているのだとしても、なりふり構わず人様にマウンティングしてくる姿は「一種の恐怖」です。
正しいことを忌憚なく言う気の強さは「正論の暴力」ですが、大体の場合、言っていることは正しくありません。
しかし、お局職員に正しくないことを指摘すると目を吊り上げて馬乗りになってくるため、誰も指摘をしようとはしません。
特徴③「言い方が悪い」
お局職員であっても、正しいことを言っている時もあります。
しかし、気が強いため「言い方が悪い」のです。
同じ内容であっても、言い方を変えれば心象も違ってくるのに、恐怖を与えたり反感を買うような言い方しか出来ないのが特徴です。
特徴④「ネチネチとしつこい」
誰かのミスや間違い、言葉のアヤなどの揚げ足を取ってネチネチと言い続けます。
もう人の失敗やミスが大好き過ぎて延々と言わずにはいられないのです。
揚げ足を取ることに異常な執着を見せ、自分を棚に上げて人の言い回しやミスに徹底的に固執します。
時が過ぎ、忘れかけた頃にまた同じことを言い出してぶり返す粘着質な性格が特徴です。
言い方ややり方がネチネチしているだけでなく、異常な執着心が長引きしつこいのです。
自分では「サバサバしている」と思い込んでいるのがもう1つの特徴です。
特徴⑤「意見が合わない人を傷つける」
お局職員は「正論の暴力」に酔いしれているので、「正論であれば何を言っても構わない」「意見が合わない人は傷つけてもいい」と思っています。
正論かそうではないかはさておき、自分の意に沿わない人を排除しようとするため、傷つく人が沢山出てきます。
また、その結果、嫌気が差して辞めていく職員もいます。
お局職員は人材不足の原因のひとつなのですが、自覚症状がないようです。
傷つきたくない人は、お局職員に媚びを売り、コバンザメや腰ぎんちゃくのようになっていきます。
特徴⑥「他職員をニックネームやあだ名で呼ぶ」
勝手に他職員にニックネームやあだ名をつけて呼んでいます。
相手が不快感を抱いているかもしれないという配慮や思慮深さはありません。
そもそも、介護現場でニックネームやあだ名で他職員を呼ぶことは不適切です。
時として、利用者にまでニックネームやあだ名をつけて呼んでいたりしますが、これも不適切です。
しかし、お局職員は「自分だけは許される」と思っているのが特徴です。
特徴⑦「プライドが高くマイルールを押し付ける」
自分は他人を不快な気持ちにさせたり傷つけたりするのに、自分が少しでも他人に意見をされたりすると、プライドが許しません。
また、お局職員はある程度権限のある立場にいることが多く、自分勝手な価値観やルールを周りに押し付けてきます。
話し合ったり相談して妥協するとか、折衷案を模索する、という思考が全くなく、常に「白か黒」の両極端です。
それを以て「自分はサバサバしている」と思い込んでいる場合が多いようですが、「極度に排他的な性格なだけ」ということに気づいていません。
特徴⑧「チヤホヤされたい」
お局職員は「とにかく自分が目立ちたい」「チヤホヤして欲しい」と思っています。
だから「口うるさく」「口数が多く」「プライドが高く」「ネチネチとしつこく」「目立つことをやりたがる」のが特徴です。
自分が注目を集めチヤホヤされるために、なりふり構わず他人を傷つけます。
特徴⑨「大した仕事はしていない」
お局職員は、ある程度の権限があって、口数が多く偉そうなことを言っていますが、よくよく観察してみると「大した仕事をしていない」ことに気づきます(ちなみに、お局職員は正職員だけでなくパート職員にも存在しています)。
「お局」になることによって「口だけ出して大して働かなくていい地位を築いた」と言えますが、会社にとっても「働きが悪い上に雰囲気や人間関係まで悪くする職員」を置いておくメリットは少ないでしょう。
正に「人材不足の元凶」とも言える存在です。
しかし、お局自身が会社の経営陣に近い存在であったり、そうでなくても日本は労働者を解雇しにくい法律や体質があるため、そう簡単に「辞めてもらう」という選択が出来ないのです。
特徴⑩「老害も併発」
お局職員の考え方や価値観が凝り固まっていて、考え方や価値観の新陳代謝が正常に機能していない場合は「老害」も併発している可能性があります。
お局状態も老害も自覚症状がないため、自分で気づくことは困難です。
お局と老害の特徴はよく似ていて、老害には「話がくどい」「同じ話を何度もする」「怒りっぽい」「自分はまだ若いと思っている」「都合が悪くなると歳のせいにする」などの特徴があります。
お局職員の対処法
お局職員の対処法を見ていきたいと思いますが、結論から言ってしまうと「確実な有効打となる対処法はほぼない」と言えます。
もしあるとしたら、今頃全国の職場で「お局職員」は居なくなっているでしょう。
有効打となる対処法がないからこそ、未だにお局職員が君臨しているのです。
出来得る限りの対処法をご紹介します。
対処法①「スルーする」
お局職員の言うことをマトモに聞いていたらこちらの身が持ちません。
「無視」している人もいるかもしれませんが、それでは余計に険悪になったり職場の雰囲気が悪くなったりします。
ですから無視よりも「スルー力を向上させて対応」することを推奨します。
無視とスルーの違いは、スルーの場合は一応返事はしておきます。
「はい」
「そうなんですね」 「わかりました」 |
などと言っておき、理不尽なことは右から左へ受け流します。
何度もそういうスルーを繰り返しておけばいいでしょう。
対処法②「上司に報告」
お局職員より更に上席の上司に報告して相談する方法ですが、過去記事にも書きましたが、上司に相談しても何も変わらないから未だにお局職員が君臨しているのだと考えられます。
但し、明らかな違法行為や人権侵害があれば、上司を通した上で、法律に則って適切な対応をしましょう。
対処法③「徹底抗戦」
お局職員に言い負けないように徹底抗戦します。
知識や経験を積んで「理論武装」しておく必要があることと、知識や語彙力をアウトプットするディベート能力を鍛えておく必要があります。
但し、毎度毎度職場で言い合いをしたり大きな声を出していると職場環境も良くなりませんし、周りの職員や利用者にとっても迷惑です。
自分が「第二、第三のお局さま」と揶揄されてしまうかもしれません。
ですから、徹底抗戦するにしても「ツボを押さえた言い方」と「言い回しに配慮する」ことが大切です。
パワハラ行為や人権侵害がある場合は「証拠」も残しておきましょう。
対処法④「とりあえず持ち上げておく」
お局職員のことばかり考えていても仕方がありません。
とりあえず、相手を持ち上げて適当にあしらっておけばいいでしょう。
相手に迎合し媚びを売るようで気分が良くないかもしれませんが、自分の心の平静を保つための自己防衛法です。
「さすがですね」
「すごいですね」 「勉強になります」 「頭が良いですね」 「天才ですね」 「天使に見えました」 |
などと言っておきましょう。
適当に心にも無いことを言っておけば良いかと思います。
但し、お局職員を助長させることになってしまう可能性がありますし、媚びを売るような行為がどうしても「性に合わない」「生理的に受け付けない」「虫唾が走る」という人にはオススメしません。
対処法⑤「信頼関係を構築する」
お局職員と真摯に向き合って、お互いの信頼関係を構築していく「ウルトラC」です。
新人職員にはハードルが高いかもしれません。
出来るか出来ないかは別として、お局職員と良好な信頼関係を築き、「正しい道へと導く」ことが出来れば、嫌な思いをすることもなくなるでしょう。
但し、一歩間違えればミイラ取りがミイラになり、お局職員の「コバンザメや腰ぎんちゃく」になってしまいます。
「お局さま」と一緒になって傍若無人な振る舞いをしていたら「小局さま」などと呼ばれてしまうので注意が必要です。
最後に
今回は、介護事業所に存在する「お局職員」の10の特徴と対処法について記事を書きました。
そもそも「弱気で寡黙なお局さま」は見たことがありませんから、「勝気で口数が多い」のはお局さまに標準装備された特徴と言えます。
対処法としては、なかなか有効打となるものはないかもしれませんが、仮に転職したところで、どこの事業所にもお局職員が存在します。
明らかなパワハラや人権侵害がある場合は、ICレコーダーで録音するなどして「証拠」を忘れずに残しておきましょう。
証拠こそが最終的に自分を守ってくれる最大の対処法となるでしょう。
コメント
私の職場はケアマネ事業所ですが、まさにAさんの描写する通りのお局がいます。特徴全てに当てはまるので逆に笑ってしまった..いや笑い事では無いけど
>サワンさん
こんばんは~
コメントありがとうございます^^
ケアマネ事業所も同じ業界なので似たようなお局がいるのでしょうね。
困ったものです。。。
ウチの職場でもうるさいお局がいますがほとんどの職員の悪口をいってますね。利用者に対しても言葉が荒いし、特に施設長や相談員、ケアマネ、介護主任に対しての悪口が凄いですね。最新は72歳の男性職員が入ってきたのでその人に対して口が凄いです。自分の仕事のペースに合わない人に対して凄く悪口言ってます。
ヒステリー、嫌味、罵倒なんでもありです。家で色々あってストレスたまってるみたいで最近特に凄いです。悪口も施設長やケアマネ、相談員や介護主任の耳に入ってますんでそのうちたいへんな事になりますね。利用者も何人かそのお局に頭来ている人いるし、ま、僕も言われてますけど勝手に言ってればって感じです。しかし悪口ばかり言って疲れないんですかね、余計ストレスたまると思いますが…。
>かずさん
こんばんは~
コメントありがとうございます^^
プライベートや家庭でのストレスを職場で発散する人いますね~
居なくなってくれると平和になる存在というのはどこの事業所にもいるんでしょうね。
いつかしっぺ返しを食らうと信じています。
いずれはそうなると思いますね。以前も似たような職員いましたがクビになりました。今は職員たらないから悪口言ってもお咎めなしですが。
あと、25才で勤続7年目の女性職員がいますがその人も件のお局を若くした感じです。人の悪口ばかりで利用者にも言葉が凄い。そっくりです。年上の職員に対して口のききかたしらない。施設長とか介護主任とかを他では通用しない、変えてかないとなんて選らそうな事言ってますがその職員も今の職場で幅効かせてるだけで自分も同じという事わかっていません。注意しても聞かないからだれも注意しません。
ホントウチの職場は悪い見本の職員が多くてこうなっちゃいけないっていい勉強になります。
自分も若いときは態度悪くて勘違いしてましたが色々職場変わって嫌な思いもさせたりされたりしたりとか忠告してくれたりする人もいて変わっていきましたが…。
最近特に職場環境悪くなってきたので退職も将来的には考えています。
>かずさん
返信ありがとうございます^^
そういうタイプの人はどこでもいますね。
本当、反面教師になりますね。