世間一般の人から見た介護従事者のイメージは
- 性格が優しい
- 献身的
という印象を持っている人が多いのではないでしょうか。
もちろん、中にはそういう介護従事者がいることは否定しませんが、残念ながらそのままの性格ではすぐに辞めていってしまいます。
結果的に、性格が良くて優しくて献身的な職員の数は減りいなくなってしまうのです。
今回は「世間のイメージとかけ離れているリアルな介護従事者」について記事を書きたいと思います。
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性格が良くて優しい職員が辞める理由
冒頭でも書きましたが、介護業界には「性格が良くて優しい人ばかりがいる」と思われがちですが、実際はそうではありません。
性格が良くて優しいままだと、人間関係や職場環境に適応できず辞めていく運命を辿ることになるからです。
何故、そうなってしまうのか、具体的に解説していきたいと思います。
①人間関係が劣悪
介護業界では「性格が悪い職員」しか生き残れない環境があるために、反論や意見を言えない職員はいじめやパワハラのターゲットにされます。
利用者のみならず同僚や上司からパワハラやセクハラを受けても、文句も言えず我慢してしまっている職員もいることでしょう。
我慢の限界が来れば辞めていきます。
反論したり文句を言う「自己防衛」をしない限り、介護業界では生き残れないのです。
②労働環境や業務負担が過酷
現場に振り回されて自分の仕事が終わらず、したくもない残業をしなければなりません。
サービス残業は労基法の遵守がうるさくなってきたので、だんだんと減ってはきましたが、それでもまだ根強く自己犠牲を払っている人は沢山います。
そういう環境の中で働いているとイライラしたり心の余裕が無くなってくる職員が多くなります。
そのイライラの矛先は、反論できない職員へと向かいます。
性格が良くて優しい人は反論もできず文句も言えないので、周りの職員から仕事を押し付けられることになります。
そういう労働環境に我慢の限界がきたり、心が折れてしまい辞めていく職員が大勢います。
③そんな環境と業務負担に耐えても手取り20万円前後
上記のような過酷な人間関係や職場環境に耐えても、せいぜい手取りは20万円前後です。
20万円を切って10万円台なんてザラにあります。
働き盛りの30代~50代の職員でも例外ではありません。
20代の新人職員だったら手取りで17万円前後というところではないでしょうか(夜勤月5回程度込み)。
「割に合うか」ということを真剣に考えてしまうと、いじめやパワハラを受けてまで低収入で働く選択肢は選べません。
反論や文句が言えない人ほどストレスが大きくなります。
介護業界に存在する人間とは
では、実際の介護業界や介護現場に存在する人間はどんな人達なのでしょうか。
※もちろん、全ての人が当てはまるというわけではありませんし、事業所の風土やカラーによって違ってくるでしょうが、前述したような職場環境があれば「性格が優しい人」「優秀な人」は早々に辞めていってしまうことになり、その結果、発生する悪循環に言及しているとお考え下さい。
性格が悪い人
常に人の揚げ足を取ったり責任を押し付けることで自分を守っています。
新人などの立場の弱い職員を自分のストレスのはけ口にしています。
そうでもしなければ続けられないのが介護業界なのです。
性格が変な人
奇人変人に分類される人です。
とにかく人とは価値観が違うので、自己中心的で我が道を行く人です。
メサイアコンプレックス(救世主思想を持った人)やサイコパス(精神病質者)等もこちらに該当します。
気が強い人
パワハラやいじめやいびりが横行している介護業界では気が強くないとやっていけません。
目を吊り上げて反論し文句を言うことで何とか自分を守れます。
働くために反論しているのか、反論するために働いているのかわからない状況になります。
何も気にしない無頓着な人
気にしていたら介護業界で働き続けられません。
何を言っても響かず「廃人」のようになって働いている人です。
介護業界の「最終形態」と言えるのかもしれません。
最後に
今回は「実際は世間のイメージとは違い、介護業界には性格が良くて優しい人などいない理由」について記事を書きました。
結論として、「性格が良くて優しいままだと介護業界では生き残れない」ということになります。
介護業界で生き抜くために、知らぬ間に性格が悪くなったり気が強くなる職員も多数います。
ですから、暴論かもしれませんが「介護業界には性格が良くて優しい人はいない」のです。