介護業界(というか福祉業界でしょうか)には他産業の既存企業などが参入してきているほか、新たな法人や団体やプロジェクトなどもどんどん発足してきています。
それはそれとして、違和感を感じてしまうのが「誇大なキャッチコピー」です。
個々又は特定の団体の誇大キャッチコピーをここでご紹介してしまうのは問題があるので出来ませんが、ありがちな代表的なキャッチコピーの内容としては
「全ての人とつながりたい」
というようなものです。
何故、違和感を感じてしまうのかについて最初に結論を言ってしまうと「ただただ誇大」だからです(そのままですね)。
今回は、そのキャッチコピーの「誇大さ」に違和感を感じてしまう理由について記事を書きたいと思います。
誇大キャッチコピーに違和感を感じる理由
キャッチコピーなのですから、多少は誇張しておおげさな言い方になってしまうのは仕方がないとして、問題なのは「言っていることとやっていることが伴っていない点」です。
「全ての人とつながりたい」というキャッチコピーを例にとって違和感を感じる理由を書いていきたいと思います。
理由①:実際は「全ての人」ではない
「全ての人」ということであれば、「老若男女問わず全ての人類」ということになります。
世界保健統計2018年版によれば、世界の人口は約74億人で日本だけでも1億2千万人にのぼります。
現実問題としては、それだけの人数の人と一生をかけても繋がることは不可能だということはわかった上での「希望的観測」なのでしょうからその点は理解ができます。
しかし、少なくとも「アクションを起こしてくれた人」は全て対象になるはずです。
もちろん、それが批判的否定的な意見の人であってもです。
ところが現実は、「否定的批判的な人はスルーや無視」をされている姿をよく目にします。
その時点で、キャッチコピーが誇大な上に偽りであったことを意味します。
誇大な上に虚偽のキャッチコピーであれば違和感を感じてしまいます。
理由②:「つながる」ためにはお金がいる?
そういった団体やプロジェクトに参加するためには、イベント参加費やセミナー受講費などが必要です。
もちろん、必要経費が含まれているにしても「お金を払って参加しないとつながれない」というのも違和感を感じてしまいます。
現在であれば、TwitterやSNSなどで無料でつながることができる手段がありますし「つながる方法は1つではない」はずです。
しかし実際は、アクションを起こしても何の反応もなかったりする様子を見ていると「【全ての人とつながりたい】とは一体何のことなのだろうか」という違和感を感じてしまいます。
要は「賛同してもらった上でお金になるかならないか」ということが判断基準になっているのではないかと拝察しています。
正しく直そう
キャッチコピーが誇大な上に虚偽のままでは問題があります。
ですから、正しく直した方が良いのではないでしょうか。
×「全ての人とつながりたい」→〇「賛同した上でお金を払ってくれる人とつながりたい」 |
これならとてもシックリきます。
自分で言っておきながら、この内容はキャッチコピーとしてはどうかとは思いますが、「身の丈に合った嘘偽りのない内容」であることは間違いないでしょう。
とにもかくにも、総じて「福祉」というものをスケープゴートにした「綺麗ごとの中にある金儲け主義」に違和感を感じてしまうのです(金儲けが悪いとは思っていません)。
最後に
今回は、介護業界の誇大キャッチコピーに違和感を感じる理由について記事を書きました。
尚、今回の記事は私の主観であり個人的な感想になります。
「他意はありませんが違和感はあります」というお話でした。