介護記録の書き方「頻度や時間や距離を表す言葉」には数字を使おう

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介護職員は度々、利用者の記録を書きます。

最近は紙に手書きする事業所は少なくなってきており、パソコン入力が殆どではないでしょうか。

タブレット等の端末で各関係セクションや事業所に情報が共有できるシステムを取り入れている事業所もあります。

記録や情報を共有する上で、意識したいのが 「頻度や時間や距離を表す言葉には数字を使う」 ということです。

出来るだけ数字を使った方が良い理由

「介護記録などで出来るだけ数字を使う」ということはどういうことなのでしょうか。

具体的に見ていきたいと思います。

頻度や時間や距離を表す言葉とは?

冒頭で私も「度々」や「殆ど」という言葉を使ってしまっていますが、介護記録などで出来るだけ数字を使った方が良いものとして

「度々」

「殆ど」

「時々」

「時折」

「頻繁」

「頻回」

「短時間」

「長時間」

「短距離」

「長距離」

「少し」

「沢山」

などです。

記録等を書くときに「頻繁にトイレに行かれています」などと書いていませんか?

これらの言葉は人によって受け取り方や解釈やイメージが異なってくるので、「情報を共有する」という目的がある場合はあまり望ましいとは言えません。

人によって受け取り方が違う?

あなたは「頻繁」と聞いてどれくらいの回数や頻度をイメージするでしょうか?

  • 1年に10回以上
  • 半年に10回以上
  • 1ヶ月に10回以上
  • 10日に10回以上
  • 3日に10回以上
  • 1日に10回以上
  • 半日に10回以上
  • 3時間に10回以上
  • 1時間に10回以上
  • 30分に10回以上

どれも頻繁と言われれば頻度です。

しかし、「1年に10回」と「30分に10回」では雲泥の差があります。

このように、個人個人で受け取り方が違ってくると「正しい情報を伝えられない」ということになりかねません。

ですから

「頻繁にトイレに行かれています」

ではなく

「30分に10回トイレに行かれています」

という書き方が望ましいと言えます。

余談ですが、さすがに30分で10回もトイレに行く利用者には会ったことがありません。

でも1時間に5~6回トイレに行く利用者は時々見ます。

おっと「時々」という言葉を使ってしまいました。

正確に言うと「1年に1回くらいの頻度」で見掛けます。

介護の仕事をしているとよく聞くのが「頻尿の利用者の対応が困る」という悩みがあります。 「トイレくらい行きたい時に行かせてあげて...

誇張や拡大解釈をせずにありのままを書く

人によって価値観や解釈の仕方が異なるので、出来るだけ数字を用いて「誇張や拡大解釈をせずにありのまま」を書くことが大切です。

数字以外の部分も

  • 言われたままの内容
  • ありのままの具体的な内容
  • 発生した事実そのまま

を「自分の感情を交えずに」書くようにしましょう。

例えば

「暴言を吐かれた」→「「あほ!ぼけ!あっち行け!」と言われた」

「暴力を振るわれた」→「杖を振り回し職員の頭を叩かれた」

「意味不明なことを言われていた」→「「私はまだ生後半年なの」と言われていた」

「セクハラ行為をされていた」→「職員の胸やお尻を触られていた」

などになります。

介護職員の書く記録は、「モニタリング」や「ケアプラン」などの資料やデータにもなります。

「良い介護は良い記録から生まれる」と言っても過言ではありません。

また、利用者の不法行為や犯罪行為を記録に残しておくことで、その後にもし何かあった際に普段の行動を参照する貴重な記録にもなり得ます。

介護職員が入所者や利用者に対して暴言や暴力を行えば、すぐに虐待認定され事件や犯罪行為としてニュース等で報道されたりします。 大...

最後に

今回は、「介護記録を書く際に頻度や時間や距離を表す言葉には数字を使おう」ということについて記事を書きました。

数字が無いと基準がわかりません。

「介護認定調査」では、その調査項目の多くに「数字を基準」とされています。

例えば、「座位保持ができる」の基準は「背もたれがない状態での座位を10分程度保持できる場合」となっています。

介護現場の職員も、「数字」や「基準」があれば情報の共有もしやすいかと思います。

介護職員は利用者の介護をする仕事ですが、現場業務だけでなく、数多くの事務仕事もあります。 例えば ケ...

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コメント

  1. めど立てたい人 より:

    初めて勤めた施設ではコピペがダメということで、勤める数年前から手書きになったとようでした。ただ介護記録だけなのがよかったです。

    表現もギリギリ時代がまだよかったのか、記事の注意事項よりもよりアバウトに抽象的でも許されました。よっぽどであれば事務方や上司もなんかいったかもしれませんが、基本的に介護への理解が社内でほぼ共通していたようにも感じます。

    後年と言っても直近で勤めたブラック介護施設では驚きました。全て手書きでしたから。初めて勤めた施設から何年も経っているのにです。

    しかも、当時の(事実上)トップがキラキラ職員で記事にあるアドバイスを同様に要求する割には、個人的な基準を超えると「血が通ってない」「もっと温かみの」などヒステリーを起こして命令していましたね。(少ないと少ないで・・・)

    例にあるような事実としての暴言暴力をかこうものなら、「そんなことはあり得ないから書くな」などと言われます。 

    因みに、各種判定や手続きはそのキラキラ職員が捏造(現場レベルで)して、そしてその申請は通るので…スバラシイカイゴが持続してました。

    • アバター画像 介護職員A より:

      >めど立てたい人さん

      こんにちは~
      コメントありがとうございます^^

      「血が通っていない」「温かみ」を記録に求めるともう「お手紙」になってしまいますね(笑)
      事実を書かないことが「スバラシイカイゴ」などと言われるから排他的な治外法権の環境が出来上がってしまうのでしょうね。
      ホント、表面上のメッキとか砂上の楼閣ばかりで嫌になってしまいますね。