以前「介護職に向いている人と続けられる人は全く別」という記事を書きました。
最近感じているのですが、「情熱に燃えてケアについて熱く語る職員ほど長続きしない」ように思います。
「長続きしない」とは、「すぐに辞めていく」「その情熱がブレたり続かない」「現場に入らなくなる」という意味を含んでいます。
今回は、「情熱に燃えている職員よりも、一見冷めているように見えるクールな職員の方が介護に向いている理由」について記事を書きたいと思います。
情熱職員よりクールな職員の方が向いている理由
情熱に燃えている職員とクールな職員の特徴を見て、クールな職員の方が介護に向いている理由について書いていきたいと思います。
情熱に燃えている職員の特徴
やる気がないより、やる気満々の方が良いに決まっています。
何も自分の意見や目標を持たないより、持っている方が良いに決まっています。
しかし、情熱に燃えている職員にありがちなそれらの裏に見え隠れしてしまうのが
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です。
もちろん、それらは周りの人を良い方向に導く場合もありますが、 迷惑を掛けてしまう可能性も秘めています。
何故なら、今の介護現場は「チームプレー」「チームケア」なのですから、足並みを揃える必要があるからです。
情熱に燃えている職員には「キラキラ系介護士」と呼ばれる人達も当てはまります。
情熱に燃えている人は「我が強い」ことが多いので、人間関係も良くなりません。
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ということが原因であると考えられます。
そういうストレスやフラストレーションが溜まってしまうと上手く消化することが出来ず、その矛先が周りの職員や時として利用者への対応に表れます。
自分の理想郷を求めて「ここのケアのレベルは低い!」などと吐き捨てて、他の職場や次の環境へ転職してしまう人もいますが、どちらにしても「協調性を持って足並みを揃えられなければケアの質」は上がりません。
クールな職員の特徴
クールな職員は冷めていて、一見やる気がないように見えるかもしれません。
しかし、赤い炎より青い炎の方が温度が高いのです。
一見、クールに見える職員ほど実は内面は熱く燃えている可能性もあります。
そもそも、介護サービスは安定供給していかなければなりません。
自分の感情や思いつきで介護にムラがあるのは望ましくありません。
そういった意味でも、自分の感情に流されず、自分勝手なポリシーに固執しないクールな職員は介護の仕事に向いています。
また、冷静な気持ちで働くことで職場の人間関係も良くなっていきます。
必要以上に他人や利用者に何かを求めるわけでもなく、
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という働き方ができるため、介護の仕事に向いています。
但し、全てのクールな職員がそうだとは言い切れないのも事実です。
ごく稀に「ただ感情が欠如してしまっている人」や「異常な冷徹冷酷さを持つサイコパス」もいます。
そういうごく稀な人はさておき、「情熱に燃えている職員」と「クールな職員」を比較してみると後者の方が介護に向いているのではないかと思っています。
最後に
今回は、「情熱に燃えている職員よりもクールな職員の方が介護に向いている理由」について記事を書きました。
両極端な比較をしましたが、情熱や理想ややる気を否定しているわけではありませんし、クールな職員の中にも「サイコパス」や「適当に働けばいいと考える生臭介護士」もいます。
何事でもそうですが「丁度良い加減」が一番です。
特に介護現場では「冷静さ」を要求されることが多いため、本来は「冷静に働ける普通の職員」が一番介護に向いているのですが、「情熱に燃えている職員」と「クールな職員」を比較した場合、「クールな職員の方が介護に向いている」という結論になります。