豹変とは、態度や行いが明らかに変化することですが、多くの場合は悪い意味で使われます。
裏表がある介護職員ともよく似ているのですが、違うとすれば豹変する人は「自分の変化を抑えきれず無意識に態度や性行が変化してしまう点」です。
裏表のある介護職員については、下記記事をご参照下さい。
今回は、実際に私が一緒に働いたり実際に見掛けた「豹変する介護職員」について記事を書きたいと思います。
リアル介護現場にいる豹変する介護職員3選
それでは早速、リアル介護現場にいた豹変する介護職員3選をご紹介していきたいと思います。
①情緒が不安定
普段は紳士淑女な雰囲気を醸し出していたりキラキラした介護論を語っている介護職員が、何かのキッカケや本人の中にあるスイッチが入ることで、
- 粗暴な態度になる
- 汚い言葉を使う
- 口数が多くなる
- 泣きだす
など、まるで別人かのように豹変するのです。
その姿を傍から冷静に見れば「情緒が不安定」であると言えます。
介護職員も人間ですから、介護現場で働いていると様々な感情が沸き起こりストレスも溜まりますが、その場その場の感情で自分を豹変させていたら利用者も含め周りも迷惑しますし、本人も疲れてしまうのではないでしょうか。
特に利用者に対して悪い意味で豹変してしまうと、虐待や事件にも繋がりかねません。
情緒が不安定な介護職員にワンオペ夜勤をやらせている事業所は、配慮や注意が必要なのではないでしょうか。
②逆ギレをする
普段は気の良い兄ちゃん姉ちゃんタイプの介護職員が、上司や先輩職員からの注意や指導に対して、
- 反抗的な態度を取る
- 逆ギレをする
など、まるで別人かのように豹変するのです。
もちろん、上司や先輩の言い方の善し悪しもありますし、どんなに理不尽なことでも素直に聞き入れることが良いとは言いませんが、感情的になってキレてしまうことも良くありません。
売り言葉に買い言葉が交錯する職場では職場環境も人間関係も劣悪でしょう。
また、逆ギレするような性格の人はその性行が利用者に出てしまわないように注意しなければ、この場合も虐待や事件に繋がりかねません。
アンガーマネジメントが介護現場で本当に役立つかは別として、反論するにしても「正しく怒る」ことが大切です。
③上司や管理者がいる時だけ頑張る
普段はサボっていたり全然仕事をしないのに、上司や管理者がいる時だけ頑張るという逆パターンの豹変介護職員もいました。
どうサボっているのかと言えば、
- ひとつひとつの介護に異常に時間を掛ける
- 業務中にスマホでSNSやゲームをしている
- いつの間にかどこかへ行って居なくなる
などになります。
賢い上司であればそういう性質や性行を見抜けるのでしょうが、上司の目が節穴であればそういう介護職員は頑張って働く良い介護職員に見えることでしょう。
もっと悲しいのは、こういう性行の人が介護リーダーだったり介護主任などの「自分の上司の場合」です。
ある程度の肩書きがつくと途端に部下や後輩に面倒くさい業務を押しつけたり、口八丁手八丁で現場業務を避けサボろうとする上司がいます。
そして、こういう上司は更に上の人(介護課長や部長や管理者や経営者など)が来る時だけ、張り切って介護をして「頑張ってますアピール」に豹変するのが特徴です。
リーダーや主任になると現場以外の業務も増えるのはわかりますが、それはサボる理由にはなりませんし、そもそも「リーダーや主任でも現場業務の人員の1人に組み込まれている」という現実には目を向ける必要があります。
豹変する上司の下で働く介護職員は不幸でしかありません。
最後に
今回は、リアル介護現場にいる豹変する介護職員3選をご紹介しました。
心穏やかに働きたいのは山々ですが、ストレスフルな職場環境の中では豹変したい気持ちもわからなくはありません。
しかし、それをコントロールするのが大人であり社会人ではないでしょうか。
多様性を認める社会情勢ではありますが、何でもかんでも認められるわけではありません。
少なくとも、他者に迷惑を掛けたり被害を及ぼしてしまうような豹変はご法度です。
そもそも、「豹変する介護職員が劣悪な職場環境の火種」になってしまう可能性もあるため、注意が必要です。