介護職員が職場で感じてしまうストレスは多岐に渡ります。
思いつくものをざっとあげてみても
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などがあります。
介護職員が離職する理由のトップに君臨しているのが「人間関係」です。
この人間関係ひとつ取っても、「同僚介護職員との関係」「上司との関係」「他職種との関係」など様々な人間関係が存在しています。
その中で、多くの時間を同じ空間で連携しながら働く必要がある「同僚介護職員」は、確率的にも「介護職員のストレスの元凶になりやすい」と感じています。
今回は、「介護職員の人間関係のストレスの多くは同僚介護職員にある」ということについて記事を書きたいと思います。
介護職員のストレスの元凶
介護職員が職場で感じるストレスは沢山あるわけですが、人間関係において高い頻度でストレスを感じてしまうのは「同僚介護職員」という場合が多いのではないでしょうか。
上司の資質に問題があって人間関係のストレスを感じるとしても、職場で上司とずっと顔を合わせて一緒に働いているわけではありません。
何か問題があって相談したり報告をしても「マトモな対応をしてくれない」「高圧的な態度を取られる」などのストレスを感じることがありますが、「ポイントポイントでストレスを感じる」のであって常にストレスを感じるわけではありません(ポイントポイントでストレスが積み重ねられていくのも問題ですが)。
そうなると、介護職員が人間関係で感じるストレスの多くは「一緒に働く介護職員」である場合が多いと感じています。
では、どんな同僚介護職員に対してストレスを感じてしまうのでしょうか。
元凶①「綺麗ごとばかりで仕事をしない」
理想論や綺麗ごとばかり語り悦に入るだけで目の前の仕事(排泄介助等)をしない介護職員がいるとストレスを感じてしまいます。
理想は良いのですが、まずは目の前の業務をこなしたり、現実をしっかりと受け止める必要があります。
「口は出すけど自分は働かず他の職員に押し付ける」という同僚介護職員がいると、その職員が働かない分の業務負担が増えてしまい普通に働いている介護職員がストレスを抱えてしまうことになります。
元凶②「仕事に対して不真面目、不完全、不謹慎」
理想を語るわけでもなく、現実を見るわけでもなく「ただただ不真面目で不完全で不謹慎な同僚介護職員」がいるとストレスを感じてしまいます。
時間には限りがあるのにやらなければならないことは無限大にあるのが介護現場です。
もちろん、介護の仕事は「奉仕ではなく仕事」なのですから「過剰に自己犠牲を払う必要はない」のですが、だからと言って不真面目で不完全で不謹慎で良いはずがありません。
同僚にそんな考え方や働き方をしている介護職員がいると、周りの業務負担も増えてしまうためストレスを抱えてしまうことになります。
元凶③「連携を取らずスタンドプレーが多い」
同じ職場で利用者という人間に介護サービスを提供しているのですから、同僚介護職員はチームの一員です。
チームで統一した介護を提供していく必要があるのですが、連携を取ろうとせず独りよがりなスタンドプレーばかりする同僚介護職員がいるとストレスを感じてしまいます。
職員間で連携を取らないと確認不足で失念したりミスが増えていく原因にもなります。
声を掛け合うだけで済むのに、それをしないことで余計な業務が増えてしまったり、スタンドプレーをされることで過剰な介護や業務過多になり、職場がどんどん不健全になっていきます。
同僚と連携を取らずスタンドプレーばかりする介護職員がいると周りの職員はストレスを抱えてしまうことになります。
元凶④「人格破綻している」
同僚に人格が破綻している介護職員がいるとストレスを感じてしまいます。
人格破綻している介護職員とは「サイコパス」や「お局」や「老害」などです。
各々の特徴については下記記事をご参照ください。
同僚に平然と嘘をついたり、高圧的に物を言ったり、人格を否定するような個人攻撃をしてくる介護職員がいるとストレスの元凶に間違いありません。
元凶⑤「上司からえこひいきされている」
同僚に上司からえこひいきされている介護職員がいるとストレスを感じてしまいます。
同じことをしても上司からの言われ方や対応のされ方に差があります。
えこひいきをする上司にもストレスを感じてしまいますが、同じ職場にえこひいきをされている同僚がいれば良い気分はしないでしょう。
真面目に働くのがバカらしくなってしまうという悪循環に陥ってしまい、周りの職員はストレスを抱えることになります。
最後に
今回は、「介護職員を悩ませる人間関係のストレスの多くは同僚介護職員にある」ということについて記事を書きました。
同僚介護職員がストレスの元凶となる理由の多くは「その介護職員がいると余計な業務が増えてしまう」という共通点がありました。
一緒に働いているだけで余計な業務が増えてしまったらストレスを感じてしまうのは当然でしょう。
誰でもかれでも雇い入れているハードルの低さと、表面上の綺麗ごとばかりがもてはやされている介護業界の現状では、根本的な解決は難しいのかもしれません。