「待つ介護」が重要なのに「待てない介護」になっている介護現場の実情

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

介護職員は利用者の残存能力を活用し自立を支援する仕事です。

ですから、何でもかんでも「全て介助する」「必要以上の過剰な介護をする」ということは不適切と言えます。

利用者の自立と自己実現を支援するために重要になってくるのが「待つ介護」です。

利用者の「意思決定や言葉や行動などを待った上で時間を掛けた介護」をする必要があるのですが、現状では「なかなか待っていられない実情」があるのも事実です。

今回は、「待つ介護」が重要なのに「待てない介護」になっている介護現場の実情について記事を書きたいと思います。

「待つ介護」の重要性と「待てない実情」

「待つ介護」の重要性と「待てない介護」になってしまっている介護現場の実情を解説していきたいと思います。

「待つ介護」の重要性

「待つ介護」を行うことで、利用者の自立支援にもなりますし、職員も心と時間に余裕を持った対応ができるため、事故などが発生するリスクも抑えることが出来ます。

利用者自身の「意思決定」を待ち、「言葉」を待ち、「行動」を待つことが自立支援に繋がります。

それを待たずに介護や介助をしてしまうことは「過剰な介護であり、利用者の自発的な発言や行動を奪ってしまっている」と言えます。

つまり、「利用者個々の状態に合わせて時間を掛けた介護をする」ということが重要なのです。

「待てない介護」になってしまう実情

「待つ介護」が大切なのに、何故多くの介護現場では「待てない介護」になってしまっているのでしょうか。

実情①「職員の知識不足」

「何でもやってあげるのが介護」「至れり尽くせりしてあげることが良いサービス」だと勘違いしている職員がいた場合、「知識が不足しているため待たない介護」になってしまいます。

もし、そういう勘違いをしている職員がいたとすれば、「過剰な介護」をしてしまうことでしょう。

しかし、多くの介護職員は「過剰な介護は良くない」「自立支援を促すのが介護職員の仕事」ということはわかっています。

「介護の仕事は誰でもできる」という発言が賛否両論を巻き起こしましたことがありましたが、無資格未経験であろうと誰であろうと介護職員にな...

実情②「時間と業務に追われている」

現状の介護現場では、時間と業務に追われ「時間を掛けた待つ介護ができない」という実情があります。

「業務優先」「流れ作業」と言えば聞こえは悪いですが、利用者の命を預かっている仕事であるため、利用者の生命や身体に関わる重要度の高さを見極めて優先順位をつけて動く必要があります。

そうなると、どうしても「1人の利用者に多くの時間を掛けてはいられない」ですし、「利用者の意思決定や行動を待っているわけにはいかない」という状態になってしまいます。

1人の介護士で20名の利用者の介護を行う「ワンオペ夜勤」では尚更です。

多くの介護施設の夜勤はワンオペ(一人体制)です。 1人の介護職員で約20人の利用者の介護を行う必要があるために、その過重な肉体...

実情③「人員不足」

多くの介護現場では人員不足です。

そのせいで「時間や業務に追われる」ことになるわけですが、そもそも「人員配置基準を満たしていても足りていない」のです。

日中であれば、職員1人当たり3人~5人の利用者の介護が必要ですし、夜間であれば職員1人当たり20人の利用者の介護をします。

既にその時点で「利用者にゆっくりと時間を掛けて対応する人員が不足している」ため、時間と業務に追われることになるのは当たり前です。

利用者に寄り添い、両膝を突き合わせてゆっくり話を聴いたり、一人ひとりの意思決定や行動が完結するまで待っていれば、他の利用者のナースコールが鳴り響いたり、どこかで誰かが転倒しているかもしれません。

そんな戦々恐々とした介護現場では「待つ介護」ができず「待てない介護」になってしまうのは必然です。

介護施設には必ずナースコールが設置されています。 介護保険法に基づく「施設及び設備並びに運営に関する基準」によって設置が義務付...

最後に

今回は、「待つ介護」が重要なのに「待てない介護」になっている介護現場の実情について記事を書きました。

「待つ介護」ができない(できていない)現状は、介護職員の知識不足や資質の問題にされがちですが、業務負担や人員不足などによって「時間を掛けた介護をする環境がない」ということが一番の問題ではないでしょうか。

ただ、誤解の無いように申し添えておきますが、多くの介護職員は現状の環境の中で可能な限り「待つ介護」を行っています。

「待つ介護」を行っている中で「やりづらさ」を感じたり、他の利用者の対応が必要になったり、リスクの発生確率が上がってしまうのが介護現場の実情です。

介助全般に言えることですが、介護現場では「速さの美学」というものが存在します。 実際にはそういう美学は存在しないのですが、介護...

私が一番おすすめしているエージェントの介護ワーカーさんでまずは仕事探しの登録だけでもされてみてはいかがでしょうか。もちろん、全て無料ですし、良い職場が見つかるはずです。

>>>3年連続楽天リサーチNo1の支持率【介護転職なら介護ワーカー】

最後まで読んで頂きありがとうございました!

ブログランキングに参加しています。

記事が「まぁ良かったんじゃない?」「また読みに来てあげてもいいよ」と思って頂けましたら是非、応援&シェアを宜しくお願いします^^

記事更新のモチベーションが上がります。

にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村


介護職員ランキング

楽天ウェジェット
【広告】


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

かいご畑アフィリ



※広告
【働きながら無料で資格取得できる制度のご紹介】



★介護職員初任者研修
★介護職員実務者研修
★介護福祉士国家資格受験対策講座(短期集中講座)

などの講座を「働きながら」「無料」で受講することができるのが「キャリアアップ応援制度」です。

【こんな人におすすめ!】

★介護のお仕事が初めての方
★無資格で働きながら、資格取得をしたい方
★ブランクがあり、介護の仕事復帰を考えている方
★すでに介護職として就業していて転職したいと考えている方
★経験や資格があり、好条件で転職をしたい方
★30秒で登録してすぐに利用開始したい方

>>>働きながら無料で資格取得できる「かいご畑」はこちら