どの業界、どの産業、どの職場でも「上司からえこひいきされる部下」という存在がいます。
上司の管理マネジメントや能力の欠如によって、「ひいきされる職員」と「ひいきされない職員」が居れば不平等で不健全な状態となり、ひいきされていない職員にしてみれば不満が募ってしまいます。
今回は、介護事業所において上司から「えこひいきされている職員」の特徴と対処法について記事を書きたいと思います。
えこひいきされている職員の特徴
えこひいきされる職員の特徴は、介護事業所に限らずどこ業界であっても共通するものもあります。
特徴①「媚びを売るのが上手い」
上司のイエスマンとなり、ゴマを擦ったり媚びを売ることでえこひいきされる対象となります。
介護現場で言えば、上司のケアに対する提案や運営の方針に対して突き詰めて考えることなく手放しで受け入れて常に賛成をします。
「どんなに見え透いたゴマ擦りでもゴマを擦ることに効果がある」という内容が某テレビ番組で放送されたこともありますが、確かに結果的には「ひいきされる」ことで得をしているわけです。
しかし、周りから見ればあまり気持ちの良いものではありませんし、嫌悪感を抱いてしまう人もいるかもしれません。
特徴②「綺麗ごとばかり言う」
介護現場において、「介護の仕事はお金じゃない」「見返りを求めないのが介護」「利用者のために身を粉にして働く姿が美しい」というような綺麗ごとばかりを言っていれば上司に気に入られることでしょう。
何故なら、介護業界の「やりがいだけを意識させた精神論だけの方針」にマッチするからです。
しかし、そういった「綺麗ごと」を地でいってしまうと、「低賃金」や「サービス残業」や「過重労働」を肯定することになってしまうため、改善するものも改善しません。
特徴③「公私混同」
職場の同僚などと、気が合ったり仲良くなればプライベートでも一緒に遊びに行ったりご飯を食べに行ったり飲みに行ったりすることもあるかと思います。
その関係が「上司と部下」で発生してしまうとお互いに公私混同してしまい、えこひいきされやすくなります。
また、介護事業所にありがちなのが「同族経営」や「縁故入社」です。
経営者や上司の血縁関係にあるような人が縁故入社してくると、えこひいきされることになります。
最初はいち介護職員として入ってくる場合もありますが、経営者や上司の血縁なので公私混同によってえこひいきされることでしょう。
そもそも介護職員という一番重要な現場業務をすっ飛ばして、いきなり管理職として入職してくることも多いため、その時点で「既得権益のえこひいき」になります。
えこひいきへの対処法
「えこひいきへの対処法」については、既にえこひいきされている職員はどうしようもないので、「えこひいきをしている上司」をどうにかしなければなりません。
上司にどういった対処法が効果的なのでしょうか。
対処法①「自分も媚びを売る」
自分の性格上、出来るか出来ないかは別として、自分もえこひいきされている職員と同じことをすれば、えこひいきされるわけです。
しかし、よく考えれば「自分もえこひいきをして欲しい」わけではなく「職場からえこひいきを無くして欲しい」わけですから、ミイラ取りがミイラになってしまうことになります。
対処法②「理路整然と指摘する」
上司に対して、特定の職員ばかりえこひいきしている事実を理路整然と突きつけ改善を促す方法です。
上司との摩擦や衝突や軋轢を恐れる必要はありませんが、上司もえこひいきを否定するでしょうから話が平行線になってしまう可能性があります。
また、介護現場では「意見(愚痴や文句)を言う方が一方的に悪い」「自分を犠牲にしてでも利用者を最優先させるべき」という風潮が強いため一蹴されてしまいがちです。
ただ、中には「貴重なご意見をありがとう、えこひいきにならないように改善させて頂きます」と真摯に受け止める上司がいる可能性でもゼロではありません。
まぁ、ほぼそんな上司は居ないでしょうが、「言わないとわからない」ということもあるかもしれません。
対処法③「えこひいきをお願いする」
えこひいきをやめて欲しいのに「えこひいきをお願いする」とはどういうことかと言うと、上司に対して正々堂々と
「私もえこひいきして下さいよ」
と言う方法です。
恐らくそんなことを言われた上司は面食らいます。
「こいつは急に何を言っているんだ」と思われることでしょう。
そこで、現にえこひいきされている職員に対するえこひいきの事実を指摘し、
「私も同じようにひいきして欲しいんです」
と伝えます。
上司に媚びを売るわけでもなく喧嘩を売るわけでもなく、えこひいきの事実を正々堂々と伝え自分へのえこひいきを促します。
これを言われると上司も、えこひいきを否定しつつも「不健全に不健全でぶつかってきたこと」に混乱します。
最後に「ただ同じ対応をして欲しかっただけなので他意はありません」と自分の正当性も添え伝えることで、「えこひいきへの抑止力」になります。
もしまた今後えこひいきが行われれば、すぐに上司の所へ行って「私も同じ対応でお願いします」と伝えると効果的です。
最後に
今回は、介護現場で上司から「えこひいきされている職員」の特徴と対処法について記事を書きました。
どの業界のどの職場であっても、えこひいきする上司とえこひいきされる従業員は存在するのかもしれませんが、周りから見れば気分も良くありませんし、上司の能力も疑わざるを得ません。
特に介護業界においては、実績や管理マネジメント能力が高いから昇格した上司という人はほとんど存在せず、どんどん辞めていく職員の中から「残った人物」だったり、「ただの縁故」という場合が多いため、上司個人の好き嫌いや公私混同、派閥のムラ社会によってえこひいきが行われやすいのが特徴です。
対処法についても触れましたが、一番大切なことは「自分が有利になるような働き方をする」ということです。
介護現場では「言った者勝ちの世界」であることは過去記事でも書きましたが、自分を守るためには「言われっぱなしではなく自分の意見を声に出していく」ということは間違いなく重要です。
コメント
退職した施設は、子持ち職員はとても優遇されています。
小さい子供がいる、働くママには大変だと思うのですが、
仕事は仕事。
子供の熱発で急な欠勤、早退、遅刻は当たり前。
さらに施設長と仲が良い職員は、施設長の子供さんの
おさがりの服を紙袋いっぱいにもらってました。
裏でこっそりあげればいいものを、わざわざ、フロアに電話をしてきて
その職員を呼び出したりしてました。
電話を受けたこっちは排泄介助に回ってる!っていうの!
若い職員には、何かと休みが多いとこでした。
結婚、出産日、産前産後休暇、育休休暇…。
それが悪いとは言いませんが、それに当てはまらない年代は
何もなかったですから。
若い子持ちママの急な欠勤ややらない仕事は他の職員が被るのですから。
ワーキングママだけにやさしい会社でした。
>もこもこさん
こんばんは~
コメントありがとうございます^^
そういうパターンもよく見聞きしますね。
ひいきされている職員の裏には割を食っている職員がいるということにも目を向けて欲しいですね><