介護の仕事をしていて「疲れているなぁ」と感じることがあります。
それは頭で意識していなくても、無意識に自分の行動に現れることもあり、「おっと危ない」と我に返ることがあります。
今回は、介護職員の私が「疲れているなぁ」と感じる自分の無意識な行動5選をご紹介したいと思います。
介護職の私が「疲れているなぁ」と感じる無意識な行動5選
それでは早速、介護職員の私が「疲れているなぁ」と感じる自分の無意識な行動5選をご紹介していきます。
①二層式洗濯機の中を見続ける
職場には、全自動洗濯機と二層式洗濯機の2種類があります。
基本的に、全自動洗濯機は普通の衣服やエプロンなどを洗濯するのに使用し、二層式洗濯機は排泄などで汚れた衣服を洗濯するように使い分けています。
二層式洗濯機を使用したことがある人はご存知でしょうが、洗濯槽と脱水層が分かれている洗濯機です。
「水を溜める」→「洗う」→「水を排水する」→「再び水を溜めてすすぐ」→「再び水を排水する」→「脱水層に洗濯物を移動させ脱水する」という流れを半自動の半手動で洗濯をするのが特徴です。
職場では洗濯槽の蓋を開けたまま使用することが殆どなのですが、この二層式洗濯機が洗濯物を洗っているさまを一点集中でジッと見つめている自分がいます。
洗濯槽の中で洗濯物が右回転~左回転を繰り返すだけなのですが、いつまででも見ていられます。
時には無我の境地で、時には段々と綺麗に洗われていく様子を観察しながら、その回転に吸い込まれていくような気分でボーっと眺めています。
自分がそうしてしまう理由はわかりませんが、思い返してみれば疲れている時によくやっていて、二層式洗濯機にはストレス解消効果や癒し効果があるような気がしています(私だけでしょうか)。
しかし、忙しい介護現場でいつまでも二層式洗濯機を見続けているわけにもいきませんので、ふと我に返り業務に戻るのですが、無意識でやってしまっている時は「疲れているのかなぁ」と感じています。
②オムツ類を用意したあとにまた用意してしまう
オムツ交換をしようと利用者の居室にオムツや尿取りパッドなどを持っていき用意した後に、他の利用者にナースコールで呼ばれたり他の業務をしなければならなくなることがあります。
その対応を終えたあとに、おむつ交換をするために再びオムツやパッドを持って先ほどの利用者の居室へ行ってしまうことがあり「自分は疲れているなぁ」と感じます。
既にオムツやパッドを用意していたのに、それを忘れて無意識に更に同じセットを用意してしまうのです。
利用者には影響がないものの、余ったオムツ類を居室にそのままにはしておけませんから、おむつ交換後に回収することになります。
③ラップ本体を冷凍庫に入れてしまう
ユニットで炊いたご飯が余ったため、ラップにごはんを包んで冷凍庫で保存しようとした際に、無意識にごはんではなくラップ本体を冷凍庫に入れてしまった時は「嗚呼、疲れているなぁ…」と感じました。
さすがにすぐに間違いに気づきましたが、疲れから来る無意識の行動には驚きを通り越えて苦笑いをしてしまいました。
④自分のトイレ後に記録をつけそうになる
利用者の排泄状況や量などの記録をつけることを毎日やっていると、その流れを頭ではなく体で覚えてしまっているため、自分がトイレに行ったあとも記録をつけなければならない気がしてしまうことがあります。
もちろん、排泄の記録表に介護職員である自分の名前はないわけで、冷静に考えたりふと我に返れば自分の排泄状況を記録につける必要がないことに気づくのですが、これも疲れている時に無意識にそう思ったり、記録をつけようとする行動に出てしまうことがあり、一種の「介護職あるある」と言えるかもしれません。
⑤何かをやらなければならない気がするが思い出せない
これは介護現場に限らずで、更には私の脳の老化もあるのかもしれませんが、「何かをやらなければならない気がしているのにそれが何なのかが思い出せない」ということが時々あります。
いやしかし、やはり夜勤明けなどの脳の回転があまり良くない時にそういう状況になりやすいため、「疲れているから」ということも大きく関係してくると思っています。
疲れている時の無意識な行動とは少し違いますが、「やらなければならないことが思い出せず行動に移せない状況」ということになります。
やらなければならないことを失念してしまうと、業務をやり残してしまうことになり、他の職員に迷惑を掛けてしまったりするので忘れないようにメモをするなどして対応していますが、夜勤明けで疲れ過ぎてそのメモの存在さえ忘れてしまったこともあるのは私の反省点です。
今では、そういうことが無いようにメモを見えやすい場所に貼っておくなど、やり残しがないように気をつけています。
特に夜勤明けでは思考回路が上手く働かない事実は自覚しているので、やはり「疲れているなぁ」と感じています。
最後に
今回は、介護職員の私の疲れている時に無意識にやってしまっている行動5選をご紹介しました。
今のところ利用者に直接影響はありませんが、疲れによる無意識の行動で利用者に影響が出てしまうようなミスや事故が発生しないように十分注意をしたいと思います。
業務をやり残してしまうと他の職員に迷惑を掛けてしまうことにもなりますが、常習犯にならないように努力していますし、他の職員のやり残しがあっても「疲れているのかなぁ」と思ってフォローしています。
そもそも「疲れを溜め込まないようにする自己管理」も大切ですが、「自己管理できるような環境づくり」も大切ではないでしょうか。