仕事をサボったり手を抜いたりする人は時々いますが「全く仕事をしない」という人もいるようです。
全く仕事をしない人は案山子(かかし)と何ら大差はありません。
そんな人が介護現場にいてもらったら同僚スタッフも利用者も大変困るわけですが、そんな時は同僚スタッフとしてどう対応しどう行動すればいいのでしょうか。
今回は、「介護現場で全く仕事をしないサボるスタッフがいる場合、同僚としてどうすればいいのか」ということについてリクエストを頂きましたので、記事にまとめていきたいと思います。
全く仕事をしないサボる介護職員とは
今回リクエストを頂いた状況を「全く仕事をしないサボる介護職員」の定義としたいと思います。
以下になります。
①「朝から晩まで座って何もしない」
介護現場では様々な介護や介助を行うため、普段あまり座っている時間がありません。
パソコン入力や書類仕事をする時間さえ作り出せず、泣く泣く残業などで行っている人も多いのではないでしょうか。
そんな中、朝から晩まで椅子に座っている介護職員がいれば、それはもう「全く仕事をしていない」と言っても過言ではないでしょう。
積み重なる書類仕事をしていたり利用者の見守りや傾聴をしていれば、もちろんそれは仕事をしていることになりますが、それさえもせずに「ただただ1日中座っているだけ」のようです。
座っていれば案山子にさえなりません。
こんな介護職員がいるとは俄かには信じられませんが、事業所によっては「普通に」存在するようです。
②他のスタッフに業務負担が掛かる
1日中座ってサボっている介護職員がいるのだとすれば、周りのスタッフにその分の業務負担が圧し掛かってくることになります。
サボっている職員も人員配置に組み込まれているため、「頭数は揃っているのに1人居ない状態」ということになります。
業務負担だけでなく大きなストレスも抱えてしまうことになります。
そうなってくると「存在そのものが迷惑」と思ってしまうのも仕方がありません。
全く仕事をしない介護職員はどうすればいいのか
介護現場では様々なストレスを抱えやすいと言われていますが、その中でもずっと同じ空間で長時間一緒に働いている同僚スタッフとの人間関係は非常に重要なポイントになります。
ほぼ毎日顔を合わせてチームワークで働くのですから接点が大きく頻度が多いからです。
ですから、同僚が「全く仕事をしない」という状況は大きなストレスになります。
では、こういった場合どうすればいいのでしょうか。
①上司に報告し対応して貰う
一番オーソドックスで建設的な方法が、「上司にその旨を報告し何らかの対応をして貰う」という方法です。
しかし、この方法で解決するなら誰も悩みません。
つまり、多くは
- 上司に報告しても何も対応してくれない
- サボっているスタッフに遠回しに伝えるだけであまり効果がない
という結果になってしまうため、その煮え切らない上司の姿を見て「更なるストレスを抱えてしまう」という悪循環に陥ってしまいます。
②直接言う
上司に相談しても何もしてくれなかったり効果が無い場合は、「サボっている本人に直接注意する(言う)」という方法になります。
しかも、部分的にサボっているのではなく全面的に朝から晩までサボっているのですから改めてもらう必要があります。
気を付けなければならないのは、ストレスや鬱憤が溜まって腹が立ち頭にきているからと言って「喧嘩腰」「きつい言葉」「頭ごなし」では無いようにしなければなりません。
話が上手くいくものも上手くいかなくなったり、「パワハラを受けた」「喧嘩を売られた」などという勘違いをされてしまう可能性があるからです。
しかし、仮に言い方に配慮をして注意をしたとしても結局は
- その時は働くがまたすぐにサボる
- 聞く耳を持たず何の効果もない
- ヒートアップして言い争いになり人間関係が更に悪化する
という結果になり、好転するとは言い難いのではないでしょうか。
何故なら、直接注意して改心するような人間であれば上司も対応してくれるでしょうし、初めから給料泥棒のような真似はしないはずです。
一筋縄ではいかない海千山千の人間性であるから「全く仕事をしない」という信じられないようなことができるのです。
③相手にしない
上司に相談しても直接注意してもダメならば、「相手にしない」という方法しか残されていません。
そもそも初めから業務などしていないのですから、「埒外の存在」です。
本来であれば、何とか一緒に業務を分担してチームワークを発揮しながら健全に仕事をしていくのが筋ですが、サボっているスタッフの上司でも何でもなくただの同僚という立場でできることは限られています。
「我慢して働く」か「相手にしない」かのどちらかです。
我慢は身体に悪いですし、余計なストレスを生みます。
この場合は「自分を守るためにストレスを最小限に抑える必要」があります。
そうなると「一切相手にしない」「居ないものとして扱う」という方法しか残されていないのではないでしょうか。
ここで「そんな時には転職を…」と勧めてもいいのですが、転職したからといって人間関係は入職してみなければわかりませんし、必ずしも好転するとも限りません。
もちろん、最終的に決めるのは自分ですが、安易な転職で身を滅ぼさないためにも自分の頭でしっかりと考えていくことが大切です。
サボっている介護職員が野放しでもいいのか
自分が我慢をしたりスルーするなどの努力をするものの、そもそも「1日中椅子に座ってサボっているような介護職員が介護現場に存在してもいいのか」という問題があります。
この答えは、多くの人が「存在していいわけがない」と答えることでしょう。
しかし、実際にそんな介護職員が存在するのも事実です。
この「ジレンマ」「歪み」「不条理」「不公平」「不整合」「不健全」「歯痒さ」「やり場のない怒りや悲しみ」が生じてしまう原因は、「結局は事業所がその存在を許しているから」になります。
介護人材が不足している状況なので「どんな人材でも頭数が欲しい」という実情があります。
つまり、現状では「質よりも量を優先している」と言えます。
「質を重視すると量が集まらない」という方針ですが、そこには対価(給料)も絡んできます。
この「質と量と対価」の三すくみの関係が上手くいっていないのが現状です。
事業所が「頑張っているスタッフ」「普通に働いているスタッフ」をどう守っていくかが最重要課題だと言えます。
最後に
今回は、リクエストにお応えして「介護現場で全く仕事をしないサボる介護職員がいる場合、同僚としてどうすればいいのか」ということについて記事を書きました。
サボっている同僚介護職員のせいで業務負担が増えてしまったり見ていてイライラしてしまうという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
「やってみて出来なかった」「やろうと努力したけど上手くいかなかった」「やらなければならないとわかっていたけど失念してしまった」ということであれば仕方がない部分もありますが、「出勤してもハナから働く気がない」「サボる前提で働いている」という人には「何らかの制裁があればいいのに」「クビにすればいいのに」という気持ちになってしまうのもわからなくはありません。
しかし、それも一介護職員の立場では難しいのが現状です。
他者に迷惑を掛けるような考え方を持ち実際にそういう行動をしている人よりも、頑張っていたり普通に働いていたり他者に迷惑を掛けていない人の方を優先し守っていけるような事業所の英断が望まれます。
コメント
初めまして。
わたしの働いている所にも入居者さんの連れ戻しや連れ出し、オムツ交換の時間になるとキッチンから一歩も出ず、全くしない職員います。勤務が一緒になるとほぼ一人で働いている状態です。
おかげでヘルニアになってしまいました笑
他の職員も同じように思っていたらしく、皆でリーダーに言ったり、課長など上の立場の人間にも現状を言っているのですがやはり上はなかなか動いてくれないものですね。
リーダーが直接注意したら、誰がリーダーに告げ口したのか犯人捜ししていましたが、ユニットの職員皆ですよとは流石に言えませんでした。
課長も直接本人に聞いたら、わたしは仕事していますと。挙げ句に腰が痛いだの膝が痛いだの言っていたらしく………かといって身体的に負担の少ないショートステイに異動は?と聞いたらショートは嫌だと。そらそうですよね、いま働かないのに給料もらえてるんですから。
腰の痛みは他の職員も同じ様に抱えて仕事していますけど………。あの人いるせいで他の職員の負担が倍増なんですが、と課長に呆れながら言ってしまいました。
うちの施設の仕事しない職員は自分が仕事していない自覚が一切ないのがなんとも……
なのでもう、どうせこいつは仕事しねぇなって諦めてます。給料とボーナス半分以下でもいいくらいしか働いていませんからね。
仮に、その仕事しない職員がいなくなったとしても今いる予備軍がその立場に昇格するので結局仕事しない人が減ることはないのかもしれません
反面教師にするしかないのが現状です
ほぼ愚痴になってしまいすみません。
>暇人さん
はじめまして、こんばんは~
コメントありがとうございます^^
やはりどこにでも同じような職員がいるものですね。
頑張っている人ばかりに負担がいかないような配慮や体制であって欲しいですよね。
デイちゃんさんのコメント見ましたがどこにもたち悪い職員がいるもんですね。
僕もデイの相談員してた頃たち悪い職員いてホント苦労しました。ろくに仕事しないくせに理屈ばっかり。そのくせ自分が一番頑張ってるなんて言っていて…。
利用者に対しても態度悪いし、注意しても理屈並べ立てて自分は悪くないの連発。結局クビになりましたけど、その職員は。他の部署手伝いに行かせた時文句ばっかり言っていて苦情でて介護主任の怒りをかって。クビと言われたとき泣いてましたけど自業自得です。
その人とウマ合っちゃった職員いて、真面目にやっていたのに毒されておかしくなっちゃいました。
今でもその職員の顔みると怒りがこみ上げてきます。性格の悪さが顔にでている人でしたね。ホント腐ったミカンでした。
そうなんですか。でもどんな職場でもどんな場面でも、何も仕事しない奴って結構いますよね。
「なんで平気でさぼれるの?」「良心の呵責とかないの?」「サボってはずかしくないの?」と思うけど、全然平気みたいですよ。
昔、一日中スマホしてるだけのオバサンがいて、「サボりすぎだからやめてもらう」って管理者が言ったら、「私サボってません!」って言い張って、なかなか退職届書かなかったらしいです。
厚顔無恥っておそろしいです。
しかもそのオバサンは二人子供がいるんだけど、そんなオバサンに育てられた子供ってどんな恐ろしい大人になるんだろう・・・って思いましたね。
まあある種の人格障害なのかもしれませんが・・・・。反社会的な。ww
反社会的な人格障害ですか。
そう思います。
絶対自分の非を認めない。困ったもんですね。
もっとたち悪いのは仕事しないのに上に媚売って気に入られて
自分の気に入らない職員を陥れる。気に入った職員を丸め込んで手下にしてしまう。
僕がデイの相談員してた法人でそんな人いました。最初はデイにいたんですが法人で訪問介護事業所を始めるとき他の事業所で提供責任者をしていたからと
職員の指導の為移動したんですが全然指導とかせず本ばかり読んでいて一生懸命なのは理事とか来たとき媚売って同僚の悪口吹き込んでました。そして若い真面目なヘルパーを洗脳して手下にして一種に他の法人に行ってしまいました。デイにいたときも理屈ばっか言って仕事しませんでしたね。ホントたち悪い。天罰下ってほしいです。
>かずさん
こんばんは~
コメントありがとうございます^^
事業所の英断は素晴らしいですね。
しかしウマが合っていた職員の話はミステリーの世界ですね><
あ、性格は顔に出るって本当ですよね、やっぱり。
記事にしていただいて、ありがとうございました。m(__)m
「え?ただでさえ忙しい人不足の介護現場でサボってる奴なんているの?」って思う人もいるかもしれないけど、そう思うのはあなたが働いている証拠。(笑)
実際には、「あいつ何してるの?」って奴が必ずいる。
トイレ誘導やオムツ交換の時に消える奴。入浴担当なのに浴室に入らない奴。レクや体操があたってるのにしない奴。ずっと座って記録してるふりしてる奴。
私のデイはもともと、ババアナースとババア相談員がさぼりまくってたんですよ。朝からず~っと座ってる。新人が「あ~フロアの担当になったら朝から座ってればいいんですね?」って言ったくらい。
で、ババア達は結局異動でいなくなったんだけど、ババア達を見てたスタッフが、次にサボりだした。朝からずーっと座ってる。入浴の誘導やドライヤーすらしない。個別集団レクもしない。とにかくサボって楽してる。座って記録してるふりしてサボってる。
でもだんだん働き者の人がいなくなって、仕事しない仕事できない奴らばかりになった。
利用者はほったらかし。入浴は終わらない。体操やレクはつまんない。行事も不参加。とにかく仕事をみんながしなくなった。
だってさ~、一日中サボって同じ給料もらえるなら、自分もサボってればいいよね?なんであの人はサボってよくて、自分は働かなきゃいけないの?
管理者はヤバいと思ったのか、座れないようにスタッフの椅子をなくすとか工夫したけど、サボるのは性根の問題だから。心が一回腐ったらもう直らないよね。
結局、サボりが蔓延したら、その対応策はないですね。全員を首にするわけにいかないし。一人二人変な奴が現れたときに、早めに対処しないとね。
長くなってしまってすいませんでした。ちょっとすっきりした。www
>デイちゃんさん
こんばんは~
コメント&リクエストありがとうございました^^
そうですね、サボりは伝染もするという副産物がありますね><
少しでもスッキリして頂けたのなら幸いです。
結局、サボりスタッフへの対応策は、変な奴がいたらすぐ注意して、ダメならやめさせるしかないんですよね。実際は注意も解雇もしないけど。
「夜勤が組めなくなるから」「まあちょっとがまんしてよ」とか、すぐお茶を濁すよね~。
ちょっと前に、サボりについて他の人に相談したら、その人は「自分の体調とか問題ないなら、サボりがいても気にはならないと思う」って言ってた。
確かに初めの方は、私はあまり気にならなかった。
でもそのうち私には負担が重すぎたのか、アレルギーがひどくなってしまって。
そんな体を悪くしてまで、他のサボってる奴らの分まで仕事する必要ないよね~と思って。
今私は、「とにかく一人分の仕事」と思って仕事しています。
朝サービス早出していろんな準備はしない。入浴担当ならフロアのレクはしない。記録じゃなければ記録はしない。
でも結局働いちゃってますね。利用者ほったらかしだと利用者に悪いと思うし。一日中サボってる奴らを横目に見ながら。
行事も昔は熱心に参加してたけど、今はしなくなりました。
そのせいかしらないけど、じわじわと利用者が減ってきましたね。www
>デイちゃんさん
返信ありがとうございます^^
もうそれしかありませんよね。
「自己防衛」「一人分の仕事」は大切です。
だって、自分が壊れてしまったら元も子もないですものね。
結局は働いてしまうということもありますが、自分でラインを引くしかないですね><
「一日中さぼってるって人の生態がよくわからない」というまじめに働いている方のために、私のデイのサボりスタッフのやり口を具体的に書いてみましょう。
始業時刻の1分前に来て、ギリギリタイムカードを打刻する。換気や風呂の準備やお茶の準備などは当然何もしない。
送迎に出るも、とにかくダラダラ行動する。本来9時半にはデイに着かなければならないが、ゆ~っくり利用者をお迎えしてデイに到着したら10時半過ぎてる。ww
到着した後は、入浴の担当になっているが、介助用の服に着替えず、しばらくフロアでダラダラ過ごす。そうしてる間に、フロア担当のスタッフが「入浴が終わらない」と見かねて風呂の方に介助に入ると、これ幸いとフロアに居ついて入浴介助には入らず。
そのままフロアで椅子に座って記録を書いてるふりをしてサボる。
もちろんフロアの利用者はほったらかし。声かけなどしない。脳トレプリントなど個別レクも当然しない。下手するとお茶がない利用者がいる。
風呂から出てきた利用者がいても放置。ドライヤーをしたり、席への誘導もしない。もちろん入浴への誘導も脱衣室での着脱も、全くしない。
食事の5分前になって3分くらい嚥下体操する。
しかし配茶やエプロン、おしぼりくばりもしていない。ベッドで寝てる重度の方を車いすに移乗するなどもしない。
休憩はたいてい前休憩なので、配膳など何もしないまま、さっと休憩に行く。
1時間後にダラダラ休憩から帰ってきて、食事介助・下膳・口腔ケア・服薬・トイレ誘導・重度の臥床オムツ交換などがすべて終わってるのを確認して、また座ってサボる。
午後から体操があたっているが、何気にスルー。もちろんレクもしない。
送迎はまたダラダラして、わざと遅く帰ってきて30分残業をつける。
ちなみに送迎は、利用者が車に乗っていない状態が1時間はあり(お迎え前と送ってしまった後)、1時間は車で寝て過ごす。ちなみに送迎は運転はしないで(本来運転しないといけないが拒否)、介助員のみ。
送迎から帰った時には、ごみ集めや掃除などの片づけを他の人がしてくれてるから、当然何もしない。
勤務時間は8時~18時半ですが、実働は1時間程度??で残業30分含めて10時間分の給料をもらえる。
結構かしこくね!?!?
書いてみて、こいつら本当にずるがしこいな~って思いました。www
>デイちゃんさん
こんばんは~
返信ありがとうございます^^
そして、具体的なケースのご紹介も感謝です。
実際、そういう人がいるんですね。
確かにずる賢いですが、そういう人を許してしまう職場は良くないですね><