リアル介護現場の実情

介護現場で全く仕事をしないサボる介護職がいる場合、同僚としてどうすればいいのか

投稿日:2019年11月23日 更新日:

 

仕事をサボったり手を抜いたりする人は時々いますが「全く仕事をしない」という人もいるようです。

全く仕事をしない人は案山子(かかし)と何ら大差はありません。

そんな人が介護現場にいてもらったら同僚スタッフも利用者も大変困るわけですが、そんな時は同僚スタッフとしてどう対応しどう行動すればいいのでしょうか。

今回は、「介護現場で全く仕事をしないサボるスタッフがいる場合、同僚としてどうすればいいのか」ということについてリクエストを頂きましたので、記事にまとめていきたいと思います。

 

 

 

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全く仕事をしないサボる介護職員とは

 

 

今回リクエストを頂いた状況を「全く仕事をしないサボる介護職員」の定義としたいと思います。

以下になります。

 

①「朝から晩まで座って何もしない」

介護現場では様々な介護や介助を行うため、普段あまり座っている時間がありません。

パソコン入力や書類仕事をする時間さえ作り出せず、泣く泣く残業などで行っている人も多いのではないでしょうか。

そんな中、朝から晩まで椅子に座っている介護職員がいれば、それはもう「全く仕事をしていない」と言っても過言ではないでしょう。

積み重なる書類仕事をしていたり利用者の見守りや傾聴をしていれば、もちろんそれは仕事をしていることになりますが、それさえもせずに「ただただ1日中座っているだけ」のようです。

座っていれば案山子にさえなりません。

こんな介護職員がいるとは俄かには信じられませんが、事業所によっては「普通に」存在するようです。

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②他のスタッフに業務負担が掛かる

1日中座ってサボっている介護職員がいるのだとすれば、周りのスタッフにその分の業務負担が圧し掛かってくることになります。

サボっている職員も人員配置に組み込まれているため、「頭数は揃っているのに1人居ない状態」ということになります。

業務負担だけでなく大きなストレスも抱えてしまうことになります。

そうなってくると「存在そのものが迷惑」と思ってしまうのも仕方がありません。

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全く仕事をしない介護職員はどうすればいいのか

 

 

介護現場では様々なストレスを抱えやすいと言われていますが、その中でもずっと同じ空間で長時間一緒に働いている同僚スタッフとの人間関係は非常に重要なポイントになります。

ほぼ毎日顔を合わせてチームワークで働くのですから接点が大きく頻度が多いからです。

ですから、同僚が「全く仕事をしない」という状況は大きなストレスになります。

では、こういった場合どうすればいいのでしょうか。

介護職員を悩ませる人間関係のストレスの多くは同僚介護職員にあり

 

①上司に報告し対応して貰う

一番オーソドックスで建設的な方法が、「上司にその旨を報告し何らかの対応をして貰う」という方法です。

しかし、この方法で解決するなら誰も悩みません。

つまり、多くは

  • 上司に報告しても何も対応してくれない
  • サボっているスタッフに遠回しに伝えるだけであまり効果がない

という結果になってしまうため、その煮え切らない上司の姿を見て「更なるストレスを抱えてしまう」という悪循環に陥ってしまいます。

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②直接言う

上司に相談しても何もしてくれなかったり効果が無い場合は、「サボっている本人に直接注意する(言う)」という方法になります。

しかも、部分的にサボっているのではなく全面的に朝から晩までサボっているのですから改めてもらう必要があります。

気を付けなければならないのは、ストレスや鬱憤が溜まって腹が立ち頭にきているからと言って「喧嘩腰」「きつい言葉」「頭ごなし」では無いようにしなければなりません。

話が上手くいくものも上手くいかなくなったり、「パワハラを受けた」「喧嘩を売られた」などという勘違いをされてしまう可能性があるからです。

しかし、仮に言い方に配慮をして注意をしたとしても結局は

  • その時は働くがまたすぐにサボる
  • 聞く耳を持たず何の効果もない
  • ヒートアップして言い争いになり人間関係が更に悪化する

という結果になり、好転するとは言い難いのではないでしょうか。

何故なら、直接注意して改心するような人間であれば上司も対応してくれるでしょうし、初めから給料泥棒のような真似はしないはずです。

一筋縄ではいかない海千山千の人間性であるから「全く仕事をしない」という信じられないようなことができるのです。

勤続年数だけ長いダメな介護職員の5つの特徴「実は学べることもある」

 

 

③相手にしない

上司に相談しても直接注意してもダメならば、「相手にしない」という方法しか残されていません。

そもそも初めから業務などしていないのですから、「埒外の存在」です。

本来であれば、何とか一緒に業務を分担してチームワークを発揮しながら健全に仕事をしていくのが筋ですが、サボっているスタッフの上司でも何でもなくただの同僚という立場でできることは限られています。

「我慢して働く」か「相手にしない」かのどちらかです。

我慢は身体に悪いですし、余計なストレスを生みます。

この場合は「自分を守るためにストレスを最小限に抑える必要」があります。

そうなると「一切相手にしない」「居ないものとして扱う」という方法しか残されていないのではないでしょうか。

ここで「そんな時には転職を…」と勧めてもいいのですが、転職したからといって人間関係は入職してみなければわかりませんし、必ずしも好転するとも限りません。

もちろん、最終的に決めるのは自分ですが、安易な転職で身を滅ぼさないためにも自分の頭でしっかりと考えていくことが大切です。

「介護職員を辞めたい」と思った時に「辞めたい理由」を煮詰めないのも自己防衛

 

 

サボっている介護職員が野放しでもいいのか

自分が我慢をしたりスルーするなどの努力をするものの、そもそも「1日中椅子に座ってサボっているような介護職員が介護現場に存在してもいいのか」という問題があります。

この答えは、多くの人が「存在していいわけがない」と答えることでしょう。

しかし、実際にそんな介護職員が存在するのも事実です。

この「ジレンマ」「歪み」「不条理」「不公平」「不整合」「不健全」「歯痒さ」「やり場のない怒りや悲しみ」が生じてしまう原因は、「結局は事業所がその存在を許しているから」になります。

介護人材が不足している状況なので「どんな人材でも頭数が欲しい」という実情があります。

つまり、現状では「質よりも量を優先している」と言えます。

「質を重視すると量が集まらない」という方針ですが、そこには対価(給料)も絡んできます。

この「質と量と対価」の三すくみの関係が上手くいっていないのが現状です。

事業所が「頑張っているスタッフ」「普通に働いているスタッフ」をどう守っていくかが最重要課題だと言えます。

介護職員の質と量と対価の関係性

 

 

 

最後に

 

今回は、リクエストにお応えして「介護現場で全く仕事をしないサボる介護職員がいる場合、同僚としてどうすればいいのか」ということについて記事を書きました。

サボっている同僚介護職員のせいで業務負担が増えてしまったり見ていてイライラしてしまうという人もいらっしゃるのではないでしょうか。

「やってみて出来なかった」「やろうと努力したけど上手くいかなかった」「やらなければならないとわかっていたけど失念してしまった」ということであれば仕方がない部分もありますが、「出勤してもハナから働く気がない」「サボる前提で働いている」という人には「何らかの制裁があればいいのに」「クビにすればいいのに」という気持ちになってしまうのもわからなくはありません。

しかし、それも一介護職員の立場では難しいのが現状です。

他者に迷惑を掛けるような考え方を持ち実際にそういう行動をしている人よりも、頑張っていたり普通に働いていたり他者に迷惑を掛けていない人の方を優先し守っていけるような事業所の英断が望まれます。

「介護職員の給料は安いのだから適当に働けばいい」という考え方が間違っている5つの理由

 

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