待遇や処遇などはある程度求人票などから情報が得られるものの、人間関係や独特の雰囲気やしきたりなどは入職してみないとわかりません。
しかし、入職して暫くは、仕事を覚えたり利用者や職員の顔と名前を覚えるのに精一杯で心に余裕がないのも事実です。
そこで今回は、入職した介護事業所がこんな雰囲気なら逃げる準備をした方が良い「ブラック臭5選」をご紹介したいと思います。
介護事業所の経営者がこんな人物なら足掻いてでも逃げた方が良いバージョンは下記記事をご参照下さい。
逃げる準備が必要な介護事業所のブラック臭5選
それでは早速、逃げる準備が必要なブラック臭5選をご紹介していきます。
①挨拶を返して貰えない
特に新人であれば、張り切って挨拶をすることでしょう。
しかし、挨拶をしても「挨拶を返して貰えない」「無視される」ということが頻発する介護事業所はブラック臭がします。
挨拶は社会人として常識のはずですが、その常識が通用しない時点で逃げ出す準備をした方が良いかもしれません。
詳しくは下記記事にまとめていますのでチェックしてみて下さい。
②職員の目が死んでいる
働いている職員の目がうつろだったり死んだ魚のような目になっている場合は要注意です。
「目は口ほどにものを言う」というように、働く職員の目はその事業所の雰囲気や人間関係を表しています。
「希望もなく絶望もなく」「生かされず殺されず」という状態で働いている可能性が大です。
そして、それは近い将来の自分を映す鏡と言っても過言ではありません。
ブラック臭がしますので早々に逃げる準備をしましょう。
③なかなか給与明細をくれない上に変なしきたりがある
給与明細は給料日前か遅くとも当日に渡すのが当然です。
所得税法施行規則100条1項に「給与の「支払いの際」に、その支払いを受ける者に支払明細書を交付しなければならない」とされているためです。
つまり、厳密に言えば給料日を過ぎてから給与明細を配布するのは法律(規則)違反なのです。
ただ、給与明細の交付が遅延した場合でも罰則がないため「なかなか給与明細をくれない」ということもあり得ます(全く交付しない場合や虚偽の給与明細を交付した場合は罰則があります)。
また、その給与明細を交付する際も、施設長や理事長などのお偉いさんの手から交付するような独特のしきたりがある場合はブラック臭がします。
交付が遅延しているだけでも法律(規則)違反なのに、妙なしきたりまであるのですから「何かのっぴきならない怪しい儀式」のような異様さも感じます。
なかなか給与明細をくれない上に変なしきたりのある介護事業所はブラック臭がするため、逃げ出す準備をした方が良いでしょう。
④休憩は利用者の見守りをしながら
フルタイムで働いているのに60分以上の休憩が取れない場合は労働基準法違反です。
また、労働から解放された状態でなければ休憩とは言えません。
しかし、介護現場では人員不足のため、利用者がいるスペースで利用者の見守りをしながらだったり、時として利用者の対応をしながら昼食を食べたり椅子に座っている状態を「休憩」と呼ぶ介護事業所は明らかにブラックです。
その状態は「待機」であり、労働から解放されていないため休憩ではないのに「休憩としてカウント」されているのですから労基法違反になります。
逃げる準備も必要ですが、メモなどに日時と休憩が取れなかったことを記入しておきましょう。
辞めてからでも労働基準監督署にメモを証拠として提出すれば、もらえなかった休憩分の賃金が貰える可能性が高くなります。
どうせ辞めるのですから、気兼ねなく労基署に相談すればいいと思いますし、自分が働いた分くらいは貰ってもバチが当たるどころか当然の権利です。
今後、在職している間、ずっと搾取され続けることを思えば、逃げ出す準備をした方が無難でしょう。
⑤人格破綻した人が直属の上司
介護業界に限らずですが、どんな会社にでも煙たい存在がいることでしょう。
例えば「お局」と呼ばれるような職員です。
しかし、そういうような人格破綻した人が直属の上司である場合は早々に逃げる準備が必要です。
何故なら、(繰り返しになりますが)「直属の上司だから」です。
全てにおいてその人を通す必要がありますし(ホウレンソウ(報告・連絡・相談))、その人の指示や命令に従って仕事をする必要があるのです。
上司は選べませんが、さすがに人格破綻してしまっている人が上にいると毎日ストレスしか感じませんし、最悪の場合は責任まで自分に押し付けられてしまいます。
そんな日々は耐えられません。
そもそも、人格破綻している人物を人の上に立つような役職をつけてしまう介護事業所もどうかしています。
組織ぐるみでブラック臭がするため、逃げ出す準備をした方が良いでしょう。
お局職員の特徴や対処法については、下記記事をご参照ください。
最後に
今回は、入職した介護事業所がこんな雰囲気なら逃げる準備をした方が良い「ブラック臭5選」について記事を書きました。
入職してみないとわからないことも多いため、「我慢して働くか」「早々に見切りをつけるか」という判断は大きな岐路であると言えます。
しかし、もしもブラック臭を強く感じた場合は早々に見切りをつけた方が自分の人生にとって良い場合が多々あります。
何故なら、結局はどこかで行き詰ってしまうからです。
もちろん、社会人なのですから自分のわがままや言い分ばかりを通すことはできないのは当然ですが、あまりにも「やりがい搾取」がひどい場合は早い段階で冷静な判断をすることが重要です。
その判断基準のひとつとしてご参考になれば幸いです。
コメント
おはようございます。
ありがとうございます。前向きに行きます。
制度については、悪いところはあれどホント上手く利用したいですね、いずれは利用することになるかもしれないですから。
ホントウチの施設長についてはいてもいなくてもいい、いや必要ないって言ってます。ウチの法人もう寿命かなと思ってます。現状みてると。
>かずさん
こんばんは~
そうですね、前を向いて自分にプラスになるように立ち振る舞うことが大切ですね。
陰ながら応援しています^^
確かに介護保険制度は現代の悪法と言っている人もいますね。
ウチの施設長はなんで介護職を虐げたり見下すのか…。憎しみすら抱いているように感じます。入所者に話しかけるときも口調は優しくても目は笑ってません。
冷たいものを感じます。
おかげでウチの介護職員は施設長に対して信頼ゼロどころか憎しみを抱いています。施設長ホント自分で首絞めてます。
あと、何かトラブルがあったら自分で解決しようとしないで二言目には介護主任や看護主任等周りに振って逃げてるんですよ。無能というか理事長の顔色ばかりうかがって…。責任とらされて処分されるのを怖がってるんですよ。ホントあきれます。もうこの施設は解散したほうがいいという職員もいます。
あと、この前お話しした新規の特養の面接決まりました。一歩進めました。採用になるよう頑張ります。
>かずさん
法治国家では「悪法もまた法なり」ということになりますから、我々も権利の上で居眠りをして自ら権利を放棄してしまうことのないようにしたいですね。
理事長の顔色をうかがって何の判断も処理もできない人材こそ不要なポストと言えるのではないでしょうか。
面接決まったのですね、頑張って下さい^^
先日、ウチの施設で主任会議がありました。会議のなかで、先月で二人辞めて勤務がきつくなったため職員少ない日は夜勤の入りを早めるか明けに残るか可能な人は希望をとる。公休の日でも職員すくなかったら休みの職員に事務所が連絡して出勤O.K.な人は出てもらうって話がありました。ブラックですね…。介護職皆怒ってました。
あと、空気清浄機20台購入して各居室に設置しましたがウチの施設居室数が14室なんですよ。どう考えても余りますよね。だから介護職員室にも一台置かせてくださいと施設長に頼んだんですよ。休憩中は密になりますからね。で、頼んで二週間音沙汰なしです。他の余った空気清浄機は事務室とか医務室とか宿直室には置いてあるのに、ウチの施設はなんで介護職員だけ虐げられるんだって皆キレてました。施設長の机に空気清浄機の件どうなりましたか?とメモ書いて貼っときました。なんでちょっとですむ事でもすぐやってくれないのかと思いました。
そのうち皆辞めるわと思いました。
>かずさん
こんばんは~
コメントありがとうございます^^
人員不足のしわ寄せを現場職員にしてしまうのは介護業界の常套手段ですが、それ自体がブラックですよね。
もっと言えば、制度そのものがブラックなのかもしれませんね。
介護を虐げるような施設長は自分で自分の首を絞めていることに気づけない残念な人ですね。