介護業界の異常性

【総まとめ】介護職員や介護現場の格言名言と迷言5選

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介護職員や介護現場には格言名言と言われるような台詞があります。

しかし、中には「ただの綺麗ごとや詭弁」であったり、よくよく吟味してみれば「名言ではなく迷言」というものもあるように感じています。

今回はそういったものも含め、総まとめとして「介護職員や介護現場の格言名言と迷言」をご紹介したいと思います。

 

 

 

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【総まとめ】介護職員や介護現場の格言名言と迷言5選

 

 

それでは早速、介護職員や介護現場の格言名言及び迷言を5つご紹介していきます。

 

①介護に正解はない

「介護に正解はない」という台詞を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

「介護現場では正解はひとつではない」「色々な選択肢があっていい」「人間(利用者)を相手にしているのだから正解なんてあって無いようなもの」というような意味で使われる格言名言です。

しかし、「介護現場では何をやってもいい」「どんなケアをしても正解になる」などと、職員個々が独自の価値観で判断してしまうと瞬く間に迷言に成り下がってしまう危険性があります。

まずは、「介護に正解はないけど不正解はある」ということを肝に銘じておかなければ、スタンドプレイや不適切ケアが横行するカオスな介護現場になってしまうことでしょう。

「介護に正解はないということの危険性」について、下記記事にまとめていますのでチェックしてみて下さい。

「介護に正解はない」ということの3つの危険性

 

②褥瘡は介護職の恥

「褥瘡(じょくそう)は介護職の恥」という台詞も聞いたことがある人もいらっしゃることでしょう。

褥瘡とは床ずれのことですが、「利用者に床ずれを作ってしまうということは介護職として恥ずべきことだ」という意味の格言になります。

つまり、介護職として、

  • 利用者の体位交換や除圧
  • 皮膚状態の観察
  • 発赤段階での早期発見

など「可能な限り褥瘡が出来ないようにすることが介護職の努めなのだから、褥瘡ができてしまうということはそれらを怠ったということだ」ということを言われているのです。

しかし、確かにそういう心構えや意識を高く持って働くことも必要でしょうが、介護職がどんなに努力をして気を配っていても褥瘡は出来る時は出来ます。

「褥瘡が出来てしまった」という結果だけをとらまえて、「褥瘡は介護職の恥」と言ってしまう状況はあまりにも傲慢で失敬ではないでしょうか。

介護職員を槍玉に挙げることで、窮屈さや後ろめたさや働きづらさなどのネガティブな感情を与えてしまうことになれば、それはただの迷言でしかありません。

「褥瘡は介護職の恥」ということについて、下記記事にまとめていますのでご参照下さい。

褥瘡(じょくそう)は介護職の恥?

 

③利用者からの「ありがとう」が最高の対価

「利用者からの「ありがとう」が最高の対価」という台詞を耳にしたことがある人も多いことでしょう。

格言や名言というよりも、やりがい搾取体質の介護事業所に多用される定型文のキャッチコピーのようなものになります。

要は、「利用者から感謝の言葉を貰えることが介護職員として最高の喜びである」ということになりますが、裏を返せば「介護の仕事はお金や給料が少なくても感謝されたり貢献できるやりがいのある仕事(やりがい搾取)」ということです。

問題なのは、これが建前上の美称であればいいのですがリアルに地でいってしまっている点です。

  • やりがいという名の業務負担ばかり
  • 本当に対価(給料)が少ない

という状態であれば迷言でしかありません。

「介護現場のやりがい搾取」については、下記記事にまとめていますのでチェックしてみて下さい。

介護の仕事は「やりがいだらけ」の「やりがい搾取」それでは人材が集まらない理由

 

④好きな食べ物なら喉詰めや誤嚥しない

「好きな食べ物なら喉詰めや誤嚥をしない」というような誤った情報が名言のように言われ、憤りを覚えた介護関係者も多いのではないでしょうか。

残りの人生が限られている高齢者に味気ないムース食やペースト食、はたまた流動食を食べて貰うよりかは、固形であっても好物を食べて貰う方が本人も嬉しい場合もあるでしょうし、そういうケースがあることは否定しません。

しかし、「好物なら喉詰めや誤嚥をしない」という点には何の根拠もありませんし、根拠のないことを美談や名言や真実のように語ってしまうのは如何なものかと思うわけです。

こういった根拠のないデマが拡散されてしまうと、それを本当だと信じた利用者の家族が利用者の状態に合わない食品を差し入れしたり、食べさせようとする事態が起こりかねません。

家族が提供したり介助をする場合はまだ良いですが、介護職員に食品の提供や介助を依頼されるとお断りするだけでも手間が掛かりますし、デマが先行してしまっていると理解を得ていくこともなかなか大変です。

もしも介護職員が利用者の状態に合っていない食べ物を提供してしまい、利用者に万が一のことがあれば責任問題になりかねません。

こういったデマのせいで益々介護現場が疲弊することにも繋がります。

もちろん、事前にカンファレンスやサービス担当者会議などで家族との取り決めや承諾を得るような段階を踏んでいる場合は別ですが、そうでない場合はデマによって不要なトラブルを招きかねず、ひいては利用者の生命にも関わる話になってきます。

そうなってくると迷言というよりかは「ただのデマ」だと言っても過言ではありません。

「誤嚥してもいいので好きな物を食べさせたいという謎」について、下記記事にまとめていますのでご参照下さい。

「誤嚥してもいいので好きなものを食べさせたい」という謎

 

⑤介護の常識は世間の非常識

「介護の常識は世間の非常識」と言われることがあります。

つまり、「介護現場で常識とされていることは、世間から見たら非常識なこと」という意味の格言名言になります。

これは本当にその通りで、非常識の中で働いていると慣れたり毒されてしまい非常識が常識になってしまうことが往々にしてあり得ます。

例えば、

  • 挨拶をしない
  • 指導という名のパワハラやいじめ
  • 常に自己犠牲を払わなくてはならない

などの状態が当たり前(介護の常識)になってしまってはいないでしょうか。

これらは、世間から見たら非常識なことなのです。

ですから、介護現場での常識は疑ってかかる必要があります。

「介護の常識は世間の非常識」というのは、言い得て妙だと感じています。

「介護現場の常識を疑う必要がある理由」について、下記記事にまとめていますのでチェックしてみて下さい。

介護現場での常識は疑う必要がある3つの理由

 

 

 

最後に

 

今回は、介護職員や介護現場の格言名言と迷言5選をご紹介しました。

その殆どが「格言名言という名の迷言(デマも含む)」であることが特徴的です。

介護現場においても、世間の常識を見失わないようにしたいものです。

【格言・名言から考察】徳川家康は「介護職員の素質があったのではないか」

 

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