介護施設の勤務は24時間365日のシフト制になるため、基本的に
- 早出
- 日勤
- 遅出
- 夜勤
という出勤パターンになります。
事業所によっては、上記のパターン以外にも様々な勤務体制を敷いているところもあることでしょう。
このシフトの組み方で、「そういう組み方をされるとつらい&キツい」というパターンがいくつかありますが、その代表格なのが「遅出の翌日が早出」というパターンです。
何故なら、結論から言ってしまえば「遅出で帰宅した数時間後には起床し再び出勤しなければならないから」です。
今回は、介護施設のシフトで遅出の翌日に早出を入れられる組み方がキツい理由について詳しくご紹介したいと思います。
介護施設の勤務表の作成が遅い理由については、下記記事にまとめていますのでチェックしてみて下さい。
介護施設のシフトで遅出の翌日に早出を入れられるとキツい5つの理由
それでは早速、介護施設のシフトで遅番の翌日に早番を入れられるとキツい5つの理由について詳しく解説していきたいと思います。
※他のキツいシフトの組まれ方に共通するものも含まれています。
理由①:ゆっくり休めない
遅出の翌日が早出になっている場合に「ヤバい」「つらい」と感じる最大の理由です。
事業所によっても違ってきますが、遅出と早出の勤務時間は大体以下のようになっています。
遅出:12:00~21:00
早出:07:00~16:00 |
ということは、遅出の翌日に早出というシフトの場合、21時に勤務が終わり、翌日は朝7時に出勤することになります。
単純計算しても、この間は10時間しかありません。
睡眠時間を7時間~8時間取るとすれば、残りは2時間~3時間です。
この2時間~3時間で食事やお風呂や寝るまでの準備を済ませなければならないのですから、相当慌ただしく忙しくなります。
そもそも、21時00分ジャストに勤務が終えれるわけではありませんし、仮に終えれたとしてもタイムカードを押して制服から私服へ着替えて岐路に着くまでに早くとも数十分は掛かってしまいます。
帰宅後も、遅めの夕食を摂りお風呂に入ればすぐに22時を回り23時近くになってしまうことでしょう。
翌日は7時出勤ですから遅くとも6時には起床しなければなりません。
そうなると、23時にはもう寝なければならないのです。
つまり、
- 非常に慌ただしい
- リラックスできるプライベートな時間がない
- 食事と入浴以外のやりたいことを諦めなければならない場合が多い
- 体も気持ちも休まらず疲れが取れない
- そもそも都合よく23時頃に就寝できず生活リズムが乱れる
などの状況に陥ってしまうためキツいのです。
また、こういう状況の時に限って、やりたいことややっておかなければならないことが発生したり、23時や0時にすんなりと就寝することができずに3時間ほどしか眠れなかったり朝方近くまで目が冴えてしまい睡眠不足になってしまったりします。
ですから、介護施設で勤務している介護職員の間では、「遅出の翌日に早出を入れられることのキツさ」をよくよくご存知の人も多いことでしょう。
理由②:上司の嫌がらせ
現役介護士であれば、遅出の翌日が早出になることのキツさは重々承知しています。
ですから、出来るだけ避けたいシフトの組み方であるのですが、勤務表を作成している上司などが敢えてそうしている場合もあり得ます。
例えば、上司の嫌がらせによるものです。
勤務表作成者である上司の性格が著しく人格破綻していたり、自分と上司との人間関係が上手くいっていない場合は、「わざとキツいシフトを組まれる」ということもあるため注意が必要です。
この状況はパワハラやモラハラに該当しますが、上司も馬鹿ではないので「わざとそうしている」「嫌がらせのためにそうしている」とは言うはずがありませんので、ハラスメントの証明はなかなか困難になります。
私の周りでも、意外と多いのが「シフトの組み方に不満があって退職する介護職員」です。
しかし、そのことを上司に本音でぶつけることなく別の建て前の理由で退職していくのが特徴的です。
退職者まで出してしまうことになる遅出の翌日の早出の多用はそれだけキツいのです。
理由③:上司が無能
「遅出の翌日の早出はキツい」ということがわかっていて、「出来るだけそういうシフトは組まないようにしよう」と勤務表作成者である上司が認識している場合でも、正解のないパズルのようなシフトを組んでいるうちに頭が回らなくなり、「結果的に誰かがそういうシフトになってしまう」ということも往々にしてあり得ます。
つまり、正解のない勤務表作成というパズルに打ち負けてしまって最初のルールを忘れてしまうのです。
もっと言えば、上司が残念ながら無能なのです。
無能な上司の下で働かなければならないだけでなく、遅出の翌日に早出を入れられるという四面楚歌状態のためキツいのです。
理由④:文句を言わない職員だと思われている
前述したように「上司が無能」という場合もありますが、正解のないパズルを解くような勤務表作成になりますから、「誰かが割を食わなければいつまで経っても完成しない」ということも往々にしてあり得ます。
その場合に白羽の矢が立つのは「文句を言わない従順な介護職員」です。
少々無理なシフトでも文句を言わない介護職員は上司にとってはとてもありがたい存在です。
何故なら、負担を押しつけやすいからです。
しかし、こういう職員は「口には出さないだけで鬱々としたものやストレスを蓄積させている場合がある」ために注意が必要です。
文句や言い返せない介護職員にだけ負担を強いてしまう状況は「言ったもの勝ちの世界」になってしまうため、とても不健全な状態です。
そういう状態が介護現場に横行してしまっているとすれば、文句を言わない職員から先に潰されていくことになり退職者も後を絶たないことでしょう。
理由⑤:完全な人員不足
介護現場の多くは人員不足ですが、明らかに完全な人員不足の場合はシフトなど組めません。
「遅出の翌日は早出を入れないように配慮が必要」などと考えている場合ではありません。
今日現在の目の前の現場が回らないのです。
来月のシフトどころか明日のことさえわかりません。
そんな状況であれば、今日明日で人員不足は解消しないのですから、事業所全体でもっと他の対策が必要になってきます。
例えば、
- 利用者の受け入れ制限
- ユニットやフロアの閉鎖
- 事業規模の縮小
などです。
それらもせずに、現場の介護職員に負担や犠牲を押しつけているだけである場合は上司も経営者も無能であり、キツいを通り越して破綻寸前(若しくは既に破綻崩壊している)と言えるでしょう。
最後に
今回は、介護施設のシフトで遅出の翌日に早出を入れられる組み方がキツい5つの理由について記事を書きました。
勤務表作成者も介護職員も、遅出の翌日の早出はキツいとわかった上で、それでもそういうシフトが組まれてしまうということは、どこかに問題がある証拠でもあります。
目先のシフトだけに目を向けるのではなく、根本的な問題に目を向けて改善していくことが必要です。
コメント
加えて休みも少ないという状況です。私は今月は公休が6日なのですが、施設長は12日です。モチベーションが上がりません。
>匿名さん(介護職6年目さんかな?)
コメントありがとうございます^^
公休まで少ない(計算上、帳尻が合わせてある)とつらいですよね。
私だったら続けられないかもしれません><
私の職場は基本的には遅→早です。遅番、早番共4人体制ですが、遅番がそっくりそのまま次の日の早番になることもあります。何がキツいかって、早番は一日中入浴介助なんです。前日の疲れが取れないまま入浴介助ですからね。また、ヒドいときは遅早遅早夜明、と続くときもあります。ただでさえ不規則なシフトを更に不規則にしないでくれよ!とも思いますが、人手不足な現状では仕方ないのかな、となかば諦め気味です。
>介護職6年目さん
こんばんは~
コメントありがとうございます^^
遅出の翌日が早出のパターンが基本の組み方はキツいですね。
しかも、疲れが取れぬまま一日中入浴介助とは…。
人手不足とは言え、体調や生活リズムが狂ってしまいますね><