介護業界の異常性

「新しい介護」が結局は「古臭い介護」とリンクしてしまう5つの共通点

投稿日:2020年5月28日 更新日:

 

介護業界にもイノベーションの風が吹いているのでしょうか。

「これこそが新しい介護」

「介護業界の既成概念をぶっ潰す!」

「次世代のクリエイティブな介護」

などという謳い文句を度々目にします。

それ自体は何ら悪いことではありませんが、活動内容や実績がイマイチわからない胡散臭い福祉や介護のプロジェクトなども散見されていることは過去記事でも触れました(下記記事参照)。

介護業界にありがちな「こんなプロジェクトは嫌だ!」ワースト3

そういう法人や団体や事業所の主訴や言いたいことは、

  • 今までの介護は古い
  • 自分達こそ最先端
  • 理解できない人は既成概念にとらわれている
  • 自分の考え方こそイノベーション
  • 我こそが介護保険法

ということになろうかと思います。

確かに、言っていることや考え方は斬新で「既成概念を排除した新しい介護」とも言えなくもありません。

しかし、リアル介護現場に立っている身としては、受け容れ難い部分があるのも事実です。

「それは価値観の違い」と言って斬って捨ててしまえばそれまでですが、介護福祉士には職業倫理があり、また、それ以前に社会的人道的な倫理を根拠にして考えていく必要があります。

そうした場合、「新しい介護」と言っている人やその内容をよくよく見てみると、従前からある「古臭い介護」とリンクしてしまう共通点があることに気づきます。

以下で詳しく解説していきたいと思います。

 

 

 

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「新しい介護」と「古臭い介護」との5つの共通点

 

 

「新しい介護」が結局は「古臭い介護」とリンクしてしまう5つの共通点についてご紹介していきたいと思います。

 

共通点①:ワンマン経営

措置時代から続いていたり創業数十年の社会福祉法人や同族経営の介護事業所では、経営者(社福の場合は理事長)がワンマン経営で独裁的な運営をしていたことも多く、現在の「介護の仕事に対するネガティブイメージ」を招いてしまったひとつの要因であると言えるのではないでしょうか。

つまり、

  • 法人や事業所の私物化
  • パワハラの横行
  • サービス残業の横行
  • 事業所の排他的隠蔽体質

などです。

最近は徐々にそういう悪質な法人や事業所は減ってきてはいるのでしょうが、ここで気づくのは「新しい介護云々」などと言っているのは、「現役介護職員には殆どおらず多くの場合が経営者や代表者」ということです。

興味本位でTwitterなどのSNSや法人ホームページや口コミなどを確認してみると、あくまで個人的な感想ですが「経営者や代表者が前面に出ておりワンマン経営色が強い」ように感じました。

「新しい介護」などと言っておきながら、経営方針は「古臭いワンマン経営の介護」であり、職員に負担を掛けるような実態が共通しているのではないでしょうか。

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共通点②:聞く耳を持たない経営者

共通点の1つ目として「ワンマン経営」であることを前述しましたが、ワンマン経営そのものが悪いと言っているわけではありません。

ワンマン経営の悪い点として、

  • 独裁的な経営
  • 聞く耳を持たない経営者

が問題となるのです。

それこそ、

「自分こそが神」

「我こそが法律であり介護保険法」

の世界です。

そうなってくると、もう新興宗教の教義や教祖とも酷似してくるのですが、昔の社会福祉法人は宗教法人から派生したものも多いことを考えると「古臭い介護」ともリンクし共通していると言えます。

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共通点③:極端で度が過ぎている

「新しい介護」の根拠は「利用者第一目線」であったりします。

それ自体は悪いことではありませんが、何事も度が過ぎると良くありません。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということわざがあるように、丁度良いバランスが大切です。

それなのに、「新しい介護という名の過ぎたる介護」をしてしまっている場合は、昔で言うところの

  • 職員の自己犠牲で利用者に尽くす
  • 何でもかんでもしてあげるのが介護
  • 給料を貰えるだけでありがたいと思わなければならないのが介護(ボランティアの延長)

という極端さと何ら変わりません。

極端すぎる介護は、度が過ぎていて古臭い介護とリンクすることとなり共通しているのです。

介護現場は「利用者第一」なのか「安全第一」なのか、冷静に考えようのコーナー

 

共通点④:利用者をスケープゴートにした自己陶酔

百歩譲って、極端だろうと度が過ぎていようと過剰で異常であろうと、自分達の法人や職場の中で勝手にやっていれば別に「そういう所もある」で済むのでしょうが、何故か「新しい介護」などと謳うところに限って、自社ホームページでは飽き足らず、TwitterなどのSNSで自慢大会のようなものが始まります。

「こんなに利用者様に満足して頂けました」

「俺の考えた次世代の介護スゲー」

という発信の裏には、

  • 自分を認めて欲しい
  • 実績を世間に知らしめたい
  • 共感や賛同して欲しい

という「自分が…自分が…」という目立ちたがりの心理が透けて見えてしまうため、違和感を覚えてしまいます。

この違和感というか胸に何かがつっかえたような気持ちの正体は、「利用者第一と言いながら、利用者をスケープゴートにして自分第一の自己陶酔」であると気づいた時に、ひと昔前から行われている「何とか甲子園」と同じ違和感だということにも気づきます。

また、こういった一見キラキラした押しつけがましい自己陶酔の介護は、昔から存在する古臭い介護に分類されると言っても過言ではないのではないでしょうか。

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共通点⑤:介護の基礎を知らない

「新しい介護」などと謳っている経営者や代表者の多くは介護の基礎を知らないのではないでしょうか。

実際はどうなのかはわかりませんが、ひとつの判断基準として「介護福祉士資格を持っている人があまり居ない」という点が挙げられます。

「介護福祉士資格は誰でも取れる」などと揶揄されることがあるのに、「新しい介護」を謳う人が何故、介護福祉士資格を持っていないのでしょうか。

介護福祉士資格の有無でマウンティングをしたり、ポジショントークをしたいのではなく、1つの考察として「介護福祉士資格が無い=介護現場の経験が3年以上ない=介護の基礎を知らないのでは?」と思ってしまうのです。

例えば、ピカソの絵画は基礎がしっかりしている上で応用を利かせているから凄いと言われ評価されています。

つまり、「応用を利かして評価を得るためには基礎がしっかりしていなければならない」ということは絵画や介護に限らず何事にも当てはまることなのです。

介護の基礎さえマスターしていない人が、急に応用から始めて「新しい介護」を謳うことは理解に苦しみます。

これは昔から同じような状況があり、介護現場を全く知らない経営者が介護現場に口を挟んで混乱を招いたり、机上の空論ばかりの国や行政やセミナー講師が存在するのも事実です。

「既成概念ガー」「クリエイティブな介護ガー」という詭弁では払拭できない紛れもない事実には向き合っていく必要があります。

「介護の基礎がない人が現場職員に介護を語る」という現実は昔の古臭い介護と共通しており、そもそも、その実態こそが「ぶっ潰さなければならない既成事実」なのではないでしょうか。

介護福祉士は誰でもなれるわけではない理由

 

 

 

最後に

 

今回は、「新しい介護」が結局は「古臭い介護」とリンクしてしまう5つの共通点について記事を書きました。

「新しい介護」「既成概念をぶっ壊す」と言っている人が介護の基礎があって言っているのかそうでないかの判断基準として、介護福祉士資格(せめて実務者研修)を所有しているかを確認してみることをおすすめします。

もちろん、介護福祉士資格を持っていても資質が低い人もいますし、資格を持っていなくても資質が高い人がいるのも事実です。

しかし、少なからず「現場経験が3年以上あるのか」という判断基準にはなります。

まとめると、「新しい介護」を標榜している人がいた場合、

  1. ワンマン経営ではないか
  2. 聞く耳を持たない経営者ではないか
  3. 極端に度が過ぎていないか
  4. 利用者をスケープゴートにした自己陶酔ではないか
  5. 介護の基礎を知らないのではないか

ということを基準にしてみてはいかがでしょうか。

それにしても、「新しい介護」と言いながら、結局は「古臭い介護」と同じになってしまっている人達は一体何がしたいのか、よくよく考えて見れば記事中の内容に当てはまるように感じています。

 

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