介護業界の異常性

未だに「ネガティブイメージが原因で介護職員が集まらない」と言い続ける絶望の思慮不足と人材不足

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介護業界では、今日も明日も介護職員などの介護人材が不足し続けています。

団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる「2025年問題」まであと5年ですが、早い段階から介護人材の不足が叫ばれていたにもかかわらず、特段の変化なくこのまま2025年に突入することが予想されます。

ただ、介護施設などではキャパシティ(収容人数)や人員配置基準が定められているため、それらが緩和されない限りは今以上に業務負担が増えるということは考えにくいと言えます。

その代わりに、「介護サービスを利用したくても利用できない」という高齢者が増えていくのではないでしょうか。

そんな状況なのですが、未だに「介護職員が不足しているのはネガティブイメージが原因だ」という的外れな発信も目につきます。

イメージを変えるだけの小手先の対策では何も変わらないどころか、既に多くの人達に上辺だけのポジティブキャンペーンであることを見透かされてしまっていることにさえ気づけないというのは絶望的な思慮不足です。

介護人材が集まらないことが絶望なのではなく、全ての原因をネガティブイメージに責任転嫁してしまっていることが絶望なのです。

以下で詳しく解説していきたいと思います。

2025年問題とは?高齢者を生かすために若者が倒れていく時代

 

 

 

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「介護職員不足はネガティブイメージが原因」という絶望の思慮不足

 

 

「介護職員が不足しているのはネガティブなイメージが原因だ」と言い続けている人は、何故絶望的に思慮が足りていないと言えるのでしょうか。

 

①被害者面をしている

ネガティブイメージを風評被害のように断じて、「そのせいで介護職員が集まらないんだ」という被害者面をしている場合は絶望的に思慮が足りません。

何故なら、介護職員が集まらないのは、国や業界や事業所の対策不足であり、そもそも本気で解決しようとしてこなかったことが原因なのです。

それを棚に上げて「我々は被害者だ」というような顔をするのは思慮不足と言われても仕方がないでしょう。

 

②責任転嫁をしている

前述したように、要は「自業自得」なわけです。

誰が悪いわけでもなく、「介護職員として働きたい」という環境や待遇を作り出せなかった人達の責任なのです。

そこには蓋をして「ネガティブイメージのせいで介護職員が集まらない」と言ってしまうのは「責任転嫁」でしかありません。

介護職員には様々な責任を押し付けるのに、自分達は責任を転嫁し逃れようとする姿こそ「ネガティブな姿」ではないでしょうか。

自分達を棚上げして責任転嫁してしまうようであれば思慮不足と思われても仕方がないでしょう。

介護職員の愚痴やネガティブな発言に敏感な人達の特徴と違和感

 

③多くの人達に見透かされている

「ネガティブイメージのせいで…」と念仏のように唱え、被害者面をし、責任転嫁をし続けても、残念ながら既に多くの人達がそれらを見透かしてしまっています。

現役介護職員も含め、介護職員以外の世間の人達も、表面上のイメージだけにとらわれてしまう愚か者ではありません。

多くの人達が、本質や現実をしっかりと見極めようとしているのが現状なのです。

それなのに、未だ「ネガティブイメージさえ払拭できれば本質から目を逸らしてくれる」などと考えているのだとすれば、そこには温度差や埋められぬ溝が存在します。

既にイメージだけでは払拭できない本質や現実に目が向けられていることに気づいていないのだとすれば、思慮が足りないと思われてしまうでしょう。

「介護職員はこうあるべき」と語る介護職員以外の人は温度差を埋める努力が必要

 

④現実は何も変わっていない

ネガティブなイメージがあるということは、現実としてネガティブな事実があるということです。

「火のないところに煙は立たぬ」という言葉があるように、煙を無くそうと思えばまずは火を消す必要があります。

介護現場でのその火は鎮火したのでしょうか。

未だくすぶっていたり、尚も激しく燃え上がったまま放置しているのに「ネガティブイメージが…」などと言っているようでは、どうかしているとしか思えません。

まずは、介護職員が辞めていかないように、介護職員が確保できるように、環境や待遇を整備していくことが先決です。

「業務負担」「人間関係」「給料」など何の不満もないのにネガティブイメージが先行してしまう場合は風評被害と言えますが、そうではない場合は「良くない環境や待遇の指摘であり事実」です。

指摘や事実を「ネガティブイメージ」と言って斬って捨ててしまうのはあまりに乱暴すぎではないでしょうか。

火種を残したまま「煙が無くならないのは何故だ」などと言っているのであれば、思慮が足りないと思われても仕方がないでしょう。

介護職員が「会社から守られている」と感じる環境でなければ悪循環は断ち切れない

 

⑤やりがい搾取そのもの

人員不足である場合は、それに合わせた業務改善や働きやすい環境づくりをしていかなければ、益々業務負担が増え、介護職員をやりたいと思う人はいなくなってしまうでしょう。

それなのに、「人材不足でも身を粉にして働きなさい」「利用者最優先で自分を犠牲にしてでも尽くし上げなさい」というようなことを言う人もいますが、それこそが「介護職員のネガティブイメージ」であり「やりがい搾取そのもの」です。

そういう今までのやりがい搾取の方針が今のネガティブイメージを発生させてしまっているというのに、そこに気づかず「やりがいだけをぶら下げて搾取しようとする発言は火に油を注ぐ」ことになります。

その違和感や矛盾に気づけない場合は絶望的に思慮が浅いと言えます。

介護の仕事は「やりがいだらけ」の「やりがい搾取」それでは人材が集まらない理由

 

 

 

最後に

 

今回は、未だに「介護職員が不足しているのはネガティブイメージが原因だ」などと言い続けている人が絶望的に思慮が足りていないことについて記事を書きました。

介護職員の人員不足が続いているのは、介護職員を集める役割の人達が効果的な対策をしてこなかったためであり、自業自得であるという現実をしっかり受け止めることが先決です。

介護現場の環境や待遇など、火種が消えればネガティブイメージも払拭できることでしょう。

物事には全て「原因があって結果がある」ということが理解できれば、先に目を向ける必要があるのはどこなのかがハッキリするのではないでしょうか。

思慮不足が人材不足に繋がっているのです。

 

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