介護事業所の中には「ヤバい事業所(及び法人)」が存在します。
「どうヤバいのか」ということについては、
- 人間関係が悪い
- 職場環境が悪い
- 働きづらい
- 職員も利用者も不幸
- 排他的独裁的な洗脳環境がある
などのネガティブな状況を指していると考えて頂ければ良いかと思います。
そんなネガティブな状況があれば、誰でも「辞めたい」と思ってしまうことでしょう。
今回は、総まとめとして「こんな介護事業所はヤバい10選」をご紹介したいと思います。
【総まとめ】こんな介護事業所はヤバい10選「辞めたいと思って当然」
介護職員が「辞めたい」と思ってしまうヤバい介護事業所にありがちな特徴をご紹介していきます。
①挨拶をしない環境
職員間で挨拶をしない、又は、挨拶をされても返さない人が多い介護事業所はヤバいと言えます。
何故なら、その背景には、
- 自分は立場が上なので下の人間には挨拶をしなくてもいいという非常識な常識を持った人が多い
- 常に機嫌が悪いため挨拶をしない人が多い
- 職員間での人間関係が悪く対立関係があるため挨拶をしない人が多い
- 挨拶をしないことが当たり前だと思っている非常識な人が多い
などがあると考えられるからです。
つまり、挨拶をしない環境がまかり通っている介護事業所にロクな所はないと言っても過言ではありません。
介護職員が「辞めたい」と思って当然です。
「挨拶をしない介護事業所の実情」について、下記記事にまとめていますのでチェックしてみて下さい。
②一年中求人募集を出している
年がら年中、求人募集を出している介護事業所はヤバいと言えます。
何故なら、
- 事業所やその待遇に魅力がないため応募者がいない
- 事業所に何らかの問題があるため入職してもすぐに辞めていってしまう
- 事業所に重大な問題があり退職者が後を絶たない
などの原因が考えられるからです。
つまり、給料が安かったり福利厚生があまりにも貧相な場合や、職員を「捨て駒」か「使い捨てのボロ雑巾」のように扱う事業所である可能性が高いのです。
職員を大切にできない環境や雰囲気では、何千年何万年求人募集をしても人員が満たされないばかりか、求人を出し続けることによって「うちは劣悪な環境とネガティブな問題を抱えた事業所ですよ」と自ら公言していることになります。
介護職員が「辞めたい」と思って実行に移した事業所の成りの果てだと言っても過言ではありません。
「1年中求人募集をしている介護事業所」については、下記記事にまとめていますのでご参照下さい。
③経営者が色々な意味で目立ちすぎている
介護事業所や法人の経営者が過剰に目立っている人物であればヤバいと言えます。
何故なら、「目立つことで恥を晒す機会が増えるから」です。
経営者は法人の顔ですから、ある程度の知名度や商売っ気は必要かもしれませんが、
- 介護のことがわかっていないのにわかったようなことを言うため批判を集めやすい
- 恥を晒すことで事業所や法人、ひいては従業員の顔にも泥を塗る
- ナルシズムとエゴイズムが透けて見えるので悪評がつきやすい
などのデメリットが多くなります。
地元でちょっと名前が売れている程度であれば良いですが、SNSなどで炎上マーケティングをしている経営者であれば注意が必要です。
もし自分がその事業所の従業員であれば「かなり恥ずかしい」と感じてしまい辞めたくなってしまうことでしょう。
今現在、色々な意味で目立っている経営者の下で働いている職員が恥ずかしさを感じていない場合は、「ちょっと感覚がズレてしまっているのではないか」とさえ思ってしまいます。
もちろん、「恥ずかしいけど耐え忍びながら働いている」という人もいらっしゃるでしょうが、そうで無い場合は「感覚がズレている人が介護をすることで事故や事件の温床になる」と言っても過言ではないためヤバいのです。
「介護事業所の経営者が目立ちすぎるとヤバい理由」については、下記記事にまとめていますのでチェックしてみて下さい。
④介護リーダーなどの中間管理職の退職が後を絶たない
介護リーダー(ユニットリーダー)や介護主任などの中間管理職に該当する職員が続々と退職していく介護事業所はヤバいと言えます。
何故なら、人員不足になるのは当然ですが更には、
- 介護現場の主力(軸)を失うことになる
- 介護事業所が中間管理職を育てられない証
- 中間管理職になると絶望が見えてくる何かがある
- 自分の将来像である可能性が高い
などの理由が考えられるからです。
「介護リーダーなどの中間管理職の退職が続出する理由」については、下記記事にまとめていますのでご参照下さい。
⑤縁故入社やコネ採用の上司が多い
縁故入社やコネ採用の上司が多い介護事業所はヤバいと言えます。
何故なら、「経営陣の息のかかった人や同族経営のため異常な独裁体制である可能性が高いから」です。
そういう介護事業所は、専門職だとか根拠だとかは関係なく、「経営者一族こそ正義であり根拠」という不健全な状態になってしまいます。
しかも、自分の上司に当たる人ばかりなので独裁政権に抗うことも困難で、「働きづらい」と感じてしまうことでしょう。
介護職員が「辞めたい」と思ってしまうのも無理はありません。
「介護職員の縁故入社やコネ採用」については、下記記事をご参照下さい。
⑥ケチくさ過ぎて非効率的
ケチ臭すぎる介護事業所はヤバいと言えます。
何故なら、
- ボールペン1本でも稟議書が必要
- 故障している設備や備品を直さない、交換しない
- 給与明細書の封筒を使い回している
などの状況があり、非常に非効率的だからです。
非効率的なだけならまだしも、
- 使い捨て手袋(ディスポグローブ)の使用を制限する
- オムツの経費削減を目的としたオムツゼロ運動をする
などの衛生面に問題があるケチぶりであれば、職員も利用者も不幸であると言えるでしょう。
そんな不幸な環境であれば、介護職員が「辞めたい」と思って当然です。
「ケチな介護事業所のヤバさ」については、下記記事にまとめていますので是非チェックしてみて下さい。
⑦頻繁に異動という名のユニット編成が行われる
介護事業所に限らず会社組織に属していれば異動することもあるでしょうし、異動命令にはなかなか抗えないものです。
確かに、介護現場でも適度な頻度での異動は、
- 新しい風を吹き込ませる
- 威張る職員やお局職員を作らないようにする配慮
などのメリットもあります。
しかし、異常な頻度で異動という名のユニット編成が行われる介護事業所はデメリットの方が多くなりヤバいと言えます。
何故なら、
- 退職者が続出しているが故のユニット編成
- 介護リーダーなどの中間管理職が退職しているが故のユニット編成
- 慣れた頃にまた異動になりモチベーションが保てない職員が多くなる
などのネガティブな状況が考えられるからです。
そんな状況では、介護職員が「辞めたい」と思ってしまい退職者が出ることでまたユニット編成が行われるという悪循環にハマっていくことになります。
「頻繁に異動が行われる介護施設のヤバさ」については、下記記事にまとめていますのでご参照下さい。
⑧介護職員が書類仕事をする時間がない
介護職員にも数々の書類仕事があります。
その書類仕事をする時間が取れない(又は取ってくれない)介護事業所はヤバいと言えます。
何故なら、
- 介護職員が書類仕事をする時間が取れないほど人員不足
- 仕方なく書類仕事をサービス残業でやらざるを得ない
- 介護職員が書類仕事をしているとサボっているように見られる風潮
などがあると考えられるからです。
そんな職場環境であれば、「辞めたい」と思う介護職員が続出することでしょう。
そもそも、サービス残業は法律違反ですし根本的に「理不尽」です。
「介護職員が書類仕事をサビ残で行っている実情」については、下記記事にまとめていますのでチェックしてみて下さい。
⑨いじめが伝統
どの職場であってもいじめが横行している会社にマトモな所はありません。
いじめはパワハラですからあってはならないのですが、介護事業所の中には「いじめが伝統」のようになっているヤバい所もあるようです。
つまり、
- これはいじめではなく強めの指導だ
- 利用者の命を預かっているのだからきつい指導をして当然だ
- 自分もいじめられて成長したのだから新人もそうあるべきだ
などという時代錯誤の偏った風潮や雰囲気が平常運転のように行われているのです。
いじめが伝統のようになっている介護事業所であれば、誰しも「辞めたい」と思うことでしょう。
「新人いじめの実態と対処法」については、下記記事にまとめていますのでご参照下さい。
⑩利用者への虐待が野放し
利用者への虐待が野放しになっている介護事業所は明らかにヤバいです。
何故なら、
- してはいけないことをやっている
- してはいけないことに気づけない人達がいる
- 気づいていても何もしない(できない)人達がいる
- 自分も巻き込まれてしまう可能性がある
などが考えられるからです。
そもそも、高齢者虐待防止法に基づき、虐待を発見した場合は通報義務があります。
どう考えても「毎日通報しなければならない職場で働き続けるのは嫌」です。
利用者への虐待が野放しになっている介護事業所であれば「辞めたい」と思って当然なのではないでしょうか。
ちなみに、逆パターンで「利用者から職員への暴言や暴力が野放し」のパターンも同じく「辞めたい」と思う職員が続出するのは必至でしょう。
「介護現場で虐待や介護事件が続発する理由」については、下記記事をご参照下さい。
最後に
今回は、介護職員が「辞めたい」と思ってしまうヤバい介護事業所10選をご紹介しました。
多くのパターンが、
- 理不尽
- 常識がない、又は、世間の常識と逆さま
- してはいけないことをしている(させている)
- 法律違反をしている、又は、法律違反が野放し
に当てはまります。
当たり前のことをすれば(又はしてはいけないことをしなければ)職場環境や人間関係が今よりも多少は改善し、「辞めたい」と思う介護職員も減っていくのではないでしょうか。
「介護の常識は世間の非常識」と揶揄される実情があるからこそ「介護現場での常識は疑って掛かる必要がある」のです。
コメント
あら大変。うちの事業所ほとんどがあてはまる。でも結構そういうとこ、多いと思いますけど。
たとえ一時期、いいスタッフが増えても、会社が欲を出して、「あそこは人がいるから足らないところに異動させろ」とか言い出すから。
結局は金もうけ。ご利用者様の想いによりそってとか言うけどぜ~んぶ嘘。
「カネカネカネ!とにかくカネ持ってこい!」それが会社の本音。
なので、福祉の質を上げたけりゃ、もとのように公務員扱いにして、利益も度外視でするとかしないと無理だわね。
個人的には社会保険でするんだから、「最小限必要なサービス」にしなきゃいけないと思うけど。
過剰な接待は不可、利用者のわがままやモンスター家族の言うことを何でも聞くとか、すべてナシ。必要最小限だから法律でできません!
「カネがある人は、カネ出して手厚いサービス受けりゃいいじゃん」とか言うけど、結局は「安い料金で手厚くしろ」ってなるから。
金出して手厚いサービス・・は、福祉以外のサービスに切り離した方がいいと思う。有料老人ホームとか、変に介護保険が入ってるのがよくないのではないかしら。
うちの事業所もあわただしくなってきました。
もともと福祉用具って人が全く定着しないんだけど、また人がやめることに。でも相談員は2人必要なので、さあどこからもってくるのか・・となって、またしてもデイから出すことになったんだって。
確かにデイは利用者が減ってるから、スタッフは余ってるけどね。人数的には。
「え?デイがぐちゃぐちゃになるじゃん」って思うけど、今でも十分ぐちゃぐちゃだし、売り上げも下がり切ってるから、ま、いっかって感じです。
そうそう、もともとデイにいたサボりにサボってたカスナースがいたんですけど、今は訪看でさぼりまくってるんですけど、家族に不幸があいついでる。
周りの人は、「天罰だよ」って言ってるけど。
人間ってずるいことをしたら、どこかで天罰が下る。悪いことはできないですね。
>デイちゃんさん
こんばんは~
コメントありがとうございます^^
こういう所多そうですよね。
利用者をスケープゴートにした拝金主義はいやらしいですね。
公的保険なんですから線引きしていかないと現場が疲弊するばかりですよね。
現場職員が疲弊すれば最終的に利用者にも迷惑が掛かるわけで。。。
悪いことやダメなことをしている人にはいつか天罰が下るのでしょうね。
逆に、頑張っている人や良い行いをしていればいつか報われるのでしょうかね。。。